MPV市場はどうなる? BMW 2シリーズ・アクティブツアラー新型のライバル 4選

公開 : 2022.06.14 11:46  更新 : 2022.06.15 12:56

2. ルノーカングー

ヨーロッパでは、2シリーズ・アクティブツアラーの直接的なライバルにはならないかもしれないが、日本市場では比較検討される対象となりうるのが、ルノー・カングーだ。

カングーの初代は1997年に登場(日本では2002年に発売)し、現行型は2007年に発表(日本では2009年に発売)された2代目にあたる。ヨーロッパでは商用車がメインだが、日本ではコンパクトMPVとして高い人気を集めている。

現行型の販売がすでに終了したルノー・カングー
現行型の販売がすでに終了したルノー・カングー    神村 聖

サイズは、全長4215×全幅1830×全高1830mm、ホイールベースは2700mm。初代は日本でも5ナンバーにおさまるサイズだったが、現行型は全幅が拡大して3ナンバーに。

それでも、日本の街中でも扱いやすい適度なサイズと、初代から引き継がれる可愛らしいスタイリングに、リアのスライドドアや観音開きのテールゲートなど、使い勝手の高さもあって日本では人気車となっている。

現行型の日本仕様のパワートレインは、1.2L直4ガソリンターボがメインだが、トランスミッションは6速DCTと6速MTが選べた。価格帯は、254万6000円〜264万7000円。

ところで、カングーはフランス本国では2021年に新型が発表され、間もなく日本にも導入が開始される予定だ。一新されたスタイルは、現行型ほどの可愛さはなく、サイズも全長は約4.5m、全幅は約1.9mと大きくなった。また、新型カングーの姉妹車としてメルセデス・ベンツから「Tクラス」も発表された。

これらのモデルが日本市場でどう動くのかは、新型2シリーズ・アクティブツアラーの販売動向とも少なからず影響があることは間違いなさそうだ。

3. ミニ・クラブマン

プレミアム・ブランドのコンパクトMPVとして考えれば、ミニのクラブマンも日本市場では比較検討される対象となるだろう。

BMW傘下となったミニは、初代が2001年に発表され、現行型は2013年に発表された第3世代にあたる。

ミニ・クラブマンの特別仕様車「サヴィル・ロウ・エディション」
ミニ・クラブマンの特別仕様車「サヴィル・ロウ・エディション」    ミニ

ミニ・クラブマンはミニのステーションワゴン版であり、サイズは全長4275×全幅1800×全高1470mm、ホイールベースは2670mm。

もはや3ナンバーとなったミニは「ミニ」とは呼びがたいが、サイズ的には全高以外は新型2シリーズ・アクティブツアラーと大きく変わらない。

それもそのはず、ミニ(クロスオーバーを除くクラブマン以外のモデルも)と2シリーズ・アクティブツアラーはプラットフォームの基本的な部分は共通であり、パワートレインも共有している。日本仕様のパワートレインは、1.5L直3ガソリンターボ、2.0L直4ガソリンターボと同ディーゼルターボが設定されている。

ミニ・クラブマンはコンパクトMPVというよりはワゴンだが、360〜1250Lという荷室や、ジョン・クーパー・ワークスのようなホットバージョンもラインナップさせるなど、適度なサイズと使い勝手の高さで、ミニの中でも人気は高い。価格帯は373万円〜470万円。

独特のスタイリングやインテリアはミニならではの世界をつくり出しており、カングーとは微妙にオーナー層は違うがファンは多い。コンパクトMPVブームが下火になっても、ミニファンによってクラブマンの人気は継続していくだろう。

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