BYD初の軽自動車『ラッコ』は年内1万台販売を目指す 軽自動車を研究し日本向けにゼロから開発 関係者のコメントを元に深掘り!【画像200枚】

公開 : 2026.07.29 11:45

7月28日、都内で開催された『BYDラッコ』の発表会には大勢の報道陣が来場しました。それはやはり、BYDが日本専用モデルとして初めて軽乗用車のEVを開発したからでしょう。篠原政明が関係者のコメントを元に深掘りします。

多くの報道陣が集まった発表会

7月28日、都内で開催された『BYDラッコ』(RACCO)の報道発表会は、最近の発表会で最多と思えるほど、大勢の報道陣が来場した。

もちろん、TVCMに出演する俳優の広瀬アリスさんがゲストとして登場することもあったが、何といってもBYDが日本専用モデルとして初めて軽乗用車のEVを開発したことが話題となっていたからだろう。

7月28日、『BYDラッコ』の報道発表会が都内で開催された。
7月28日、『BYDラッコ』の報道発表会が都内で開催された。    平井大介

ここでは劉学亮BYD副総裁/BYDオートジャパン(以下、BAJ)会長、東福寺厚樹BAJ社長、田川博英BAJ商品企画部担当部長、楊歩益BYDラッコプロジェクト商品総責任者らのプレゼンテーションやグループインタビューから、ラッコに関して深掘りしていこう。

世界一の新エネルギー自動車メーカー

12万人のエンジニアを擁し、2025年には460万台のNEV(新エネルギー自動車)を販売。そのうち100万台を海外で販売した、世界一のNEVメーカー『BYD』。今や世界累計生産、販売台数は1700万台を超えた。

日本においても、現在は準備室を含めて全国77拠点に正式店舗が56店あり、来年早々には全国に100拠点を配する予定だ。

TVCMに出演する俳優の広瀬アリスさんがゲストとして登場。
TVCMに出演する俳優の広瀬アリスさんがゲストとして登場。    平井大介

2023年に販売を開始してから、今年7月に販売台数は1万台に達した。他市場の進捗状況に比べれば遅いが、それでも着実に台数を伸ばしている。

そんなBAJが日本に導入するのが、BYDとして初、海外の自動車メーカーとしても初の、日本の軽自動車規格に準拠した専用設計の電気自動車(EV)のラッコだ。

なぜ『RAKKO』ではなく『RACCO』?

日本市場における年間の乗用車登録台数は約400万台。その約3分の1にあたる130万台が軽乗用車だ。そこでBYDでは小型EV『シーガル』ベースの軽乗用車を日本導入しようと検討していたが、安全基準の問題で難しいとBAJは判断し、いったん保留となった。

しかしシーガルは欧州などで販売され、安全基準も欧州のレベルをクリア。結果的にBAJはシーガル導入に乗り遅れた。その代わりというわけではないが、日本専用モデルとして軽乗用車が開発されたわけだ。

英字は『RAKKO』ではなく『RACCO』と表記する。
英字は『RAKKO』ではなく『RACCO』と表記する。    平井大介

ラッコという車名は、海洋生物シリーズのひとつとして中国側から提案されたという。ただし英字を『RAKKO』ではなく『RACCO』としたのは日本側で、『K』はカドがあるので丸みのある『C』のほうがイメージも良いので選ばれた(PARCOも同様らしい)。なお、RACCOもRAKKOもBYDが登録商標としている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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