1960年代風の特別仕立て ミニ・クーパーS レゾリュート・エディションへ試乗 運転体験を濃い味に

公開 : 2022.07.30 08:25

ミニを特別ファッションで仕上げたレゾリュート・エディションが登場。英国編集部が仕上がりを確かめました。

1960年代風スタイルで統一された車内

自動車のインテリアデザインは、近年はボディと同じくらい重要なものになっている。造形や配色だけでなく、環境に配慮された素材や、大きなタッチモニターなど、モダンな車内として抑えるべきポイントは少なくない。

今回試乗したミニの特別仕様、レゾリュート・エディションもデザイン・コンシャスではある。こちらの車内は、レトロなクロス張りシートなどで、1960年代風スタイルに仕立てられている。もちろん、モダンな装備としっかり共存している。

ミニ 5ドア・ハッチバック・クーパーS レゾリュート・エディション(英国仕様)
ミニ 5ドア・ハッチバック・クーパーS レゾリュート・エディション(英国仕様)

ポルシェ911 スポーツクラシックのように、台数限定で極めて高価な仕様というわけではない。そもそもミニだから、カーコレクターがこっそり楽しむような、レアな設定は似合わない。

このレゾリュート・エディションは、新しいスタイリング・シリーズの1つとなり、ほかにカントリーマン・アンテイムドもある。クラブマン・アントールドという設定も発表されているが、サプライヤーの都合で現在の英国では受注を見合わせているようだ。

このレゾリュート・エディションは、5ドアと3ドアのハッチバック、コンバーチブルで選択できる。試乗車には6速MTが組まれていたが、こちらも現在の英国では選べない。デュアルクラッチATと、一般的なトルクコンバーター式のATのみとなる。

ミニによれば、世界的な情勢が変化すればMTも復活するという。もどかしいところだ。

ホワイト・ルーフに専用ストライプ

今回試乗した、レゾリュートのミニ 5ドアの英国価格は、2万5601ポンド(約427万円)。英国では、エクスクルーシブ・グレードより、丁度1000ポンド(約17万円)お手頃となっている。

この金額で、ルーフとドアミラー・カバーをホワイトにできる。さらに、ボンネットなどのストライプと、ジョン・クーパー・ワークス専用だったレベル・グリーン塗装でボディを仕上げることができる。

ミニ 5ドア・ハッチバック・クーパーS レゾリュート・エディション(英国仕様)
ミニ 5ドア・ハッチバック・クーパーS レゾリュート・エディション(英国仕様)

ほかにも、ヘッドライトを縁取るトリムやラジエーターグリル、テールライト、ドアハンドルが、レゾリュート・ブロンズという独特な色でコーディネートされる。本来はクロームメッキの部分だが、特にボディのグリーンとの相性が良い。

このカラーリングは、次期型のミニでも展開される内容だという。少なくとも、現世代のミニではとても特別感が強い。

インテリアでは、シートに用いられたクラシカルな格子模様のクロスがアクセント。ステアリングホイールにはレゾリュート・エディションのエンブレムがあしらわれ、ダッシュボード全体にはゴールドのピンストライプが施される。

言葉で読むと派手そうだが、実際の雰囲気はだいぶ素敵。写真をご覧いただこう。それ以外の車内は、従来のミニ 5ドアと変わらない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ピアス・ワード

    Piers Ward

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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