デロリアン復活 「アルファ5」米国で実車公開 日本導入は? デロリアンDMC-12オーナーが思うこと

公開 : 2022.08.19 11:47  更新 : 2022.08.20 14:06

デロリアン・アルファ5の実車が米国ペブルビーチで公開。現地の発表会やデロリアンDMC-12オーナーを取材しました。

米で新型デロリアン実車公開

映画バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズに登場し、その存在を知られるようになったDMC-12ことデロリアン。

これまで数々の名車を世に送り出してきた、イタルデザイン社のジウジアーロ氏によってデザインされたあまりにも有名なクルマである。

デロリアン・アルファ5
デロリアン・アルファ5    Ben Hsu(japanesenostalgiccar.com)

ステンレスのボディにガルウィングドアを採用したボディスタイルは未来感たっぷり。

映画の大ヒットとともに、デロリアンの人気も世界規模で急拡大していった。

DMC(デロリアン・モーター・カンパニー社)を創業したのは米GM社で副社長をつとめたジョン・デロリアン氏である。

デロリアン氏が掲げる「理想のクルマ」を作るために1975年に設立された。

1981年にDMC-12デロリアンの発表、発売がおこなわれるが、その翌年1982年12月には多くのコスト超過や1億ドルの投資後に倒産している。この間の生産台数は世界でわずか9000台である。

現在、テキサス州・アントニオに本社を置くDMCは1995年に補修部品の生産をおこなう権利を買い取って、2021年12月からはKarma Automotive(米国EVベンチャー大手) の元幹部であるJoost de Vries氏がCEOを務めている。

今回のアルファ5も初代デロリアンと同様イタルデザインによるデザインであるが、ジウジアーロのかかわりはまったくないものの、2021年初頭から同社の公式SNSを通じて「2022年に新型デロリアンの登場」が示唆されてきた。

2022年6月には多数の写真が公開され、8月に正式に「DeLorean Alpha5(デロリアン・アルファファイブ)」という車名で正式発表されることが明らかにされていたのである。

ジウジアーロとは別の系譜

そして本日、アメリカ時間の8月18日午前11時ごろ、ついに新型デロリアン・アルファ5は美しい海と緑の芝生をバックに颯爽と発表会場に現れた。

毎年、この時期に開催されている歴史的かつ権威ある自動車イベント「コンクールデレガンス」の一角で21日からの正式公開に先駆けて18日にその姿が公開されたのである。

デロリアン・アルファ5。新型は2+2の4人乗り。
デロリアン・アルファ5。新型は2+2の4人乗り。    Ben Hsu(japanesenostalgiccar.com)

ペブルビーチの美しい海と緑の芝生を背景に入場してきたアルファ5の鮮烈な姿に発表会に参加した人びとは多くがカメラを抱えて、世界初公開のアルファ5の姿をとらえようとしていた。

ガルウィングのドアが開くと一斉に歓声があがる。

新型デロリアンの正式名称は「アルファV(ファイブ)」となる。

初代デロリアンのシンボルであるガルウィングドアを採用しているがボディはステンレス製ではない。

そしてガソリン車ではなく、純粋なEVである。また、スタイルこそ2ドアクーペであるが、乗車定員は2+2の4人乗りだ。

初代デロリアンをデザインしたジウジアーロとはまったくの無関係でその系譜も片鱗もほぼ存在しない。

また、アルファ5はCD値0.23という非常に優れた空力性能を備えており、こちらも初代デロリアンとは異なるところだ。

パフォーマンスはまさにEVスーパーカーの世界で、0-60マイルは2.99秒と3秒を切る。映画で時空を飛びこえる速度「88マイル」に達するまでもわずか4.35秒である。

DMCでは「アルファ5は運転が好きな人のためのクルマ」と評する。最高時速は155マイル(約240km/h)。バッテリーは100kWh以上、航続距離は300 マイル(約480km/h)以上と公表されている。

アルファ5の価格や生産スケジュールについての詳細は本日の発表会でも明らかにされなかったが、一般へのデリバリーが開始されるのは2024年とされている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など、他があまり書かない物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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