新型トヨタ・シエンタ ライバルはフランスMPV勢? 4モデルを比較

公開 : 2022.09.01 05:45

買ってからも楽しい 2代目カングー

続いて比較するのは輸入MPVの火付け役ともいえるルノー・カングー。

2代目モデルはすでに終売しており、2022年後半には3代目モデルが日本にも導入されるといわれている。

ルノー・カングー(2代目)
ルノー・カングー(2代目)    カングー

ただし新型カングーはベルランゴをも上まわる全幅1900mmオーバーとなっており、車両価格もベルランゴなみの350万円オーバーとなることが確実視されているため、シエンタと同列に比較するユーザーはそこまで多くないだろう。

そこで候補となるのが2代目モデルの中古車だ。

こちらも3列シート仕様はなく、ボディサイズもひとまわり大きくなるが、シエンタの2列モデルを検討しているユーザーにはちょっと気になる人も多いハズ。

最後の限定車である「リミテッド・ディーゼルMT」はプレミア価格となっているが、カタログモデルであれば、走行距離1万km前後の車両が総額300万円前後で購入することができるため、シエンタの上級モデルを購入するのと同等の予算感で狙うことができるのだ。

またカングーはリセールバリューが高いクルマとしても知られているほか、インポーターであるルノー・ジャポンが「カングー・ジャンボリー」なるイベントを主催するなど、購入後もカングーを通じて楽しむことができるという稀有なモデルともいえるだろう。

ただし衝突被害軽減ブレーキや危険回避を手助けしてくれるステアリングアシストなどの先進安全装備は残念ながら備わらないため、そこをどう捉えるかが問題となりそうだ。

このようにテイストの近い車種はあるものの、ファミリーカーであることも考えるとボディサイズや価格面なども考慮しなければならないため、輸入MPVは分が悪く、現状はシエンタのひとり勝ちとなる線が濃厚のようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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