3000台の廃車の中から見つけた希少なアメリカン・クラシックカー 40選(後編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2026.02.08 11:45

米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回は、3000台を保有するテキサス州の廃車解体場で見つけた1940年代から1970年代の車両を中心に紹介します。

1958年式プリムス・プラザ

この1958年式プリムス・プラザのフロント状態を見てほしい。アメリカハリグワの果実は、わたし達が思っているより重いのかもしれない……! 異様なほど変形したフロントを除けば、ボディのコンディションは驚くほど良好だ。プリムスのエントリーモデルであるプラザは、1985年に生産終了となった。

1958年式プリムス・プラザ
1958年式プリムス・プラザ

1984年式リンカーン・コンチネンタル

傾斜したリアエンドのデザインから明らかなように、1982年から1987年のリンカーン・コンチネンタルはキャデラック・セビルと真っ向から競合するよう設計されたモデルだ。この形状は「バスルバック」と呼ばれ、戦前の英国製高級車を参考にしている。新型コンチネンタルはタウンカーとの差別化を図るため、前世代より小型化されている。この個体は1984年製で、今でも有用な部品が多く残っている。

1984年式リンカーン・コンチネンタル
1984年式リンカーン・コンチネンタル

1979年式AMCスピリット

1979年に発売されたAMCスピリットは、グレムリンの後継車だ。4年間の生産期間を経て、輸入車のルノー・アライアンスとルノー・アンコールに取って代わられた。この1979年式GT 2ドア・ハードトップはレストア用車両として販売中で、価格は2495ドル(約38万円)だ。

1979年式AMCスピリット
1979年式AMCスピリット

1972年式リンカーン・コンチネンタル・タウンカー

1972年式リンカーン・コンチネンタル・タウンカーは重量約2330kgと、1970年代の基準でも大型だった。そのプロポーションゆえ、かなりの台数がデモリション・ダービーで生涯を終え、現存率が低い一因となっている。

1972年式リンカーン・コンチネンタル・タウンカー
1972年式リンカーン・コンチネンタル・タウンカー

1972年式フォード・マーベリック

フォード・マーベリックはファルコンの後継車として、1969年から1977年にかけて米国(およびカナダ、メキシコ、ベネズエラ、ブラジル)で生産された。少なくとも1971年にピントが登場するまでは、フォルクスワーゲンビートルのような輸入コンパクトカーへの対抗馬となっていた。この個体は現在ヤードが保有する15台のマーベリックのうちの1台で、その中には希少な1972年式マーベリック・グラバーもある。

1972年式フォード・マーベリック
1972年式フォード・マーベリック

1970年式ダッジ・コロネット500

訪問時に目にしたこの1970年式ダッジ・コロネット500には感銘を受けた。383立方インチ(6.2L)V8エンジンがまだ動くかは不明だが、たとえ動かなくても2995ドル(約46万円)は破格だ。他に筆者と同じ考えの人がいたらしく、本稿執筆時点ではすでにヤードからなくなっていた。

1970年式ダッジ・コロネット500
1970年式ダッジ・コロネット500

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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