BMW 518d

公開 : 2014.09.19 23:40  更新 : 2017.05.29 17:59

■どんなクルマ?

2014年モデルのBMW 5シリーズは新世代の4気筒ディーゼル・エンジンを組み合わせた。そうすることによって、どうやらCO2の排出量や、燃料消費量が更に改善されているらしいのだ。

先代のN47型のユニットはB47型2.0ℓディーゼルへと置き換えられ、(わずかではあるが)パワーも増強されたとBMWは言う。

新設計の ’ツインパワー’ ターボ・ディーゼルは可変式のシングル・ターボを組み合わせることになり、1気筒あたり500ccというBMWの公式は健在。先代のユニットの燃料噴射圧力が1600barであったのに対して、新ユニットは2000barへと更新された。そのお陰でより正確な噴射が可能になり、結果的に燃焼サイクルの高効率化の達成に寄与している。

またエンジン負荷が小さい状態では、意図的にパワー供給を抑える事によって燃料消費量を抑えたり、と様々な工夫が加えられている。

その結果、出力は7psアップの150psに、平均燃費は21.9km/ℓから22.7km/ℓへと向上。トルクこそは36.8kg-mと据え置きではあるが、CO2排出量も119g/kmから115g/kmへと削減されている。

どれも少しずつの差ではあるけれど、英国では税金の面で確実にアドバンテージを得るに至った。ひとつ小さな社用車と入れ替えようかと考えていた会社役員も、ほっと息をつくことになるはずだ。

歩行者保護のために、小ぶりなエンジンは相変わらず後方に押し込められているゆえ、整備性の低さに再度落胆される向きもあるかもしれないが、動力性能の高さを考慮すればそれらの不満も払拭されるかもしれない。詳しくはあとに譲ることにして、さっそく乗ってみることにしよう。

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