新型レンジローバー・スポーツSV 招待制の「超限定」モデル、5月31日公開へ 4.4L V8搭載

公開 : 2023.04.25 18:45

JLRは新型レンジローバー・スポーツSVを5月31日に正式発表する予定です。従来の4.4L V8ツインターボを高度にカスタムした高性能モデルで、最高出力575psを超えると期待されています。

レンジローバー・スポーツ史上「最速」のバージョン

新型レンジローバー・スポーツの高性能モデル「SV」は、「最も速く、最もダイナミックで、技術的に進んだ」バージョンとして、5月31日に公開される予定だ。

先代の575psを上回る出力が期待されるレンジローバー・スポーツSVだが、車名から「R」が取り除かれる予定だ。

レンジローバー・スポーツ
レンジローバー・スポーツ    AUTOCAR

さらなる詳細が今後明らかになっていくが、レンジローバー・スポーツSVは招待制の「超限定」モデルとなることが確定しており、「世界初」のテクノロジーを数多く導入し、新たなパフォーマンスの高みに到達すると言われている。予告映像では、そのエグゾーストノートとサーキットで鍛え上げられたハンドリングを垣間見せている。

パワートレインとしては、標準のレンジローバーとレンジローバー・スポーツに搭載されている、BMW由来の4.4L V8を高度にチューニングしたユニットを採用。パワーとトルクをかつてないほど高めたスーパーSUVとして登場する。

また、レンジローバー・スポーツSVはランドローバー最後の純エンジン車の1つとなる。

ジャガー・ランドローバーは4月19日(現地時間)、社名を「JLR」に変更し、4つのブランド(ジャガー、ディスカバリー、ディフェンダー、レンジローバー)を中心とする新たな企業戦略を発表した。

JLRは今年後半に予約受注を開始するEVのレンジローバーを筆頭に電動化を進め、ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ、レンジローバー・スポーツ、イヴォーク、ヴェラールのEVを2025年に導入する。

パワフルな4.4L V8搭載 2025年にはEVも

レンジローバー・スポーツSVは、新しい四輪操舵システムにより低速域での俊敏性と高速域での安定性を高め、JLR最新のPivi Pro インフォテインメント・システムを中心にインテリアが刷新される。

最新世代のレンジローバー・スポーツは、2021年に公開された第5世代レンジローバーとともに開発された。レンジローバーファミリー内での一貫性を確保しつつ、十分な差別化も図られている。

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SVの登場を前に、現時点でのレンジローバー・スポーツの最上級モデルは、最高出力532psのBMW製4.4L V8ツインターボを搭載し、0-100km/h加速4.5秒を実現する。

新しいプラグインハイブリッド(PHEV)も売れ筋になると期待される。最もパワフルなものでは、3.0L 6気筒ガソリンエンジン、38.2kWhのバッテリー、出力143psの電気モーターを組み合わせ、合計出力510psを発揮。0-100km/h加速は5.4秒、電気のみでの航続距離は113km、CO2排出量は18g/kmを達成する。エンジンも含めた総航続距離は740kmになる。

直6ガソリンの「P400」、ディーゼルの「D300」および「D350」には48Vマイルドハイブリッド・システムが組み合わされる。

2025年には、技術パートナーであるBMWのドライブトレインを採用したEVバージョンが登場する予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    レイチェル・バージェス

    Rachel Burgess

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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