ホンダZR-V 欧州仕様車、今夏発売 CR-Vに代わる新提案 FFハイブリッドのみ

公開 : 2023.05.15 18:05

ホンダはZR-Vの欧州仕様車を夏に発売すると発表しました。日産キャシュカイなどに対抗するハイブリッドSUVで、先代のCR-Vに代わる新しいモデルとして導入。欧州向けの電動車ラインナップを強化します。

スポーティなハイブリッドSUV 欧州へ

ホンダは、ミドルサイズSUVのZR-Vの欧州仕様車を7月に発売する。HR-V(日本名:ヴェゼル)と新型CR-Vの中間に位置する、シビックベースのハイブリッド車である。

欧州向けのZR-Vは、新型でサイズアップしたCR-Vに代わる位置づけとなる。価格は未定だが、4万ポンド(約670万円)前後となる見込み。納車は年末に開始される予定である。

ホンダZR-V
ホンダZR-V    ホンダ

ZR-Vは若い顧客層を意識して設計されており、「スポーティで表情豊か」なデザイン、優れたダイナミクス、実用性、軽快さを特徴としている。すでに日本のほか、米国でも販売されている(米国仕様車はHR-Vとして販売)。

欧州では、2.0Lのアトキンソンサイクル4気筒ガソリンエンジンと2基の電気モーターを搭載したハイブリッド車のみが導入される。最高出力183ps、最大トルク32kg-mを発揮し、ホンダは「3.0L V6エンジンに匹敵するパワフルな加速」を謳っているが、欧州仕様の性能はまだ明らかにされていない。

CO2排出量は130g/kmで、WLTPテストサイクルでは21km/lの燃費を達成している。

欧州向けはハイブリッドの前輪駆動車のみで、1.5Lガソリンターボや四輪駆動車は販売されない。

e-CVTを採用し、高速走行時にのみエンジンをアクスルに接続する。それ以外の時間は、エンジンが発電機を回して電気モーターに電力を供給している。

スタイリンとしては、新しいフロントグリル、長いボンネット、滑らかなルーフラインを特徴とする。全長4570mm、全幅1840mmと、HR-VよりもCR-Vに近いサイズであり、荷室スペースも20%程度広くなっているという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事