フォード・フォーカス・スポーツ
公開 : 2013.03.26 16:46
その楽しさを邪魔しないのが美点、なのはパワートレイン。最近流行りのダウンサイジング系ではないエンジンがかえって幸いして、ターボの効きかたを気にしながら運転しなくていい。「この先からはググッとトルクが盛り上がるからそうなりすぎないように……」という気遣いが要らない。だからラク。それに、ガソリン自然吸気ポート噴射の4気筒2.0ℓとしてはこれ、常用域のチカラはちゃんと出ている。山道でつまらなくならないぐらいに速くもある。あと、デュアルクラッチのトランスミッションのデキもよい。エンジン+変速機=パワートレインの仕事ぶりをこれほど何ら気にせず元気な運転に集中できるクルマはそうないのではないか。普段はずっと、おまかせ変速モード。マニュアル変速モードで運転したい場合は、レバーをDからSへ。でもって、レバーのグリップにある±のスイッチを。上を押すとアップ。下を押すとダウン。その間片手ハンドルにはなるけれど、ほぼ間違えようがない。
走り出した直後にちょっと「オッ?」だったステアリング系は、美点というよりは難点……ではなく惜しい点。簡単にいうと、戻し側のモーターのアシストが相対的にやや強すぎる印象がある。操舵力や保舵力のカルさとそれとのバランス上、というか不釣り合いで、山道お楽しみ中には手応えがフワつく(操舵力や保舵力なりにカルく操作しているとキュッときて、それを押さえ込もうとしてチカラを込めるとチカラ込めすぎ……というような)。で、ちょっと戸惑う。そのクセを飲み込んでヘーキで運転できるまでに時間がかかる。もちろん、人によってはアッという間に適応可能かもしれないけれど。「トルクセンサーのトーションバーのバネレートをもう少し上げたら……」なんて、わかったふうなことをつい。なお新型フォーカス、ハンドルの重さを三段階に変えられるシカケはついていない。少なくとも日本仕様には。
(文・森 慶太 写真・花村英典)
フォード・フォーカス・スポーツ
| 価格 | 293.0万円 |
| 0-100km/h | na |
| 最高速度 | 210km/h |
| 公称燃費(JC08) | 12.0km/ℓ |
| 車両重量 | 1380kg |
| エンジン形式 | 直4DOHC, 1998cc |
| エンジン配置 | フロント横置き |
| 駆動方式 | 前輪駆動 |
| 最高出力 | 170ps/6600rpm |
| 最大最大トルク | 20.6kg-m/4450rpm |
| 馬力荷重比 | 123ps/t |
| 比出力 | 85.1ps/ℓ |
| 圧縮比 | 12.0:1 |
| 変速機 | 6段DCT(パワーシフト) |
| 全長 | 4370mm |
| 全幅 | 1810mm |
| 全高 | 1480mm |
| ホイールベース | 2650mm |
| 燃料タンク容量 | 55ℓ |
| 荷室容量 | 316-1101ℓ |
| サスペンション | (前)マクファーソン・ストラット |
| (後)マルチリンク | |
| ブレーキ | (前)Vディスク |
| (後)Vディスク | |
| タイヤ | 215/50R17 |

