フォルクスワーゲン IDポロ 52kWh(1) 見た目はエンジン版とID系を融合 全長4mで驚くほどの広さ 帰ってきた沢山の物理スイッチ

公開 : 2026.09.21 18:05

フォルクスワーゲンのEVの新たな方向性を体現する、IDポロ。キャビンは物理スイッチが大幅に増え、驚くほど広々としたものです。競合超えの航続距離で、走りは活気あるものとなります。UK編集部が試乗しました。

フォルクスワーゲンのEVの新たな方向性を体現

ルノー 5 E-テックの有力な対抗馬、フォルクスワーゲン IDポロがいよいよリリースされる。お手頃な価格設定で、航続距離はクラス最長水準の最長453kmが主張される。

先に販売が始まるのは、スポーティなGTIではない、標準のIDポロ。最も安価な116ps版は計画より提供が遅れており、英国では当面2万3555ポンド(約490万円)からとなるそうだが、それでも競争力は高い。

フォルクスワーゲン IDポロ 52kWh スタイル(欧州仕様)
フォルクスワーゲン IDポロ 52kWh スタイル(欧州仕様)

トリムグレードは、ライフとスタイルの2種類。それぞれに、発売を記念した2種類のローンチエディションが用意される。

プラットフォームはMEB+で、フォルクスワーゲン・グループの他モデルと共有するが、サスペンションは独自チューニング。キャビンは従来的なデザインで、親近感を高めている。同ブランドにおける、新たな方向性を体現するEVだといっていい。

エンジン版とIDシリーズのデザインを巧みに融合

IDポロの見た目は、穏やかで見慣れた印象。事前に予想された通り、エンジン版ポロと、フォルクスワーゲンのIDシリーズのデザインを、巧みに融合させたものといえる。

スタイリングに奇抜さはなく、端正な姿の5ドア・ハッチバックだろう。サイズは同クラスでの平均といえ、大きすぎず小さすぎず。全長4053mm、全幅1816mmとなる。18インチか19インチのアルミホイールで、グレードは差別化される。

フォルクスワーゲン IDポロ 52kWh スタイル(欧州仕様)
フォルクスワーゲン IDポロ 52kWh スタイル(欧州仕様)

2026年の最新モデルへ期待するであろう要素は、一式備わる。灯火類はLEDで、前後のVWのロゴはイルミネーションで灯る。メインのライトの間には、ライトバー。リア側のドアハンドルは、リアピラー側へ仕込まれる。

歓迎したい大幅に増やされた物理スイッチ

インテリアで歓迎したいのが、近年のフォルクスワーゲンとしては大幅に増やされた物理スイッチ。エアコンやオーディオの操作に採用されていた、タッチセンサーは姿を消し、実際に押せるボタンの列が帰ってきた。5 E-テックのように。

運転席のドアハンドル部分にも、前後左右4面分のパワーウインドウ・スイッチがある。ただし、リサイクル素材が採用された内装は、クロスのグレーかブラックのみ。頻繁に触れる部分にも、硬いままのプラスティックは多く、省コスト感が漂うことも事実だ。

フォルクスワーゲン IDポロ 52kWh スタイル(欧州仕様)
フォルクスワーゲン IDポロ 52kWh スタイル(欧州仕様)

ダッシュボード上には、10.0インチのメーター用モニターと、13.0インチのセンター・タッチモニター。チャットGPTを利用した、AIアシスタントが実装される。

シンプルな構造のメニューはアイコンが大きく、走行中でもタッチモニターは操作しやすい。運転支援システムの、望まない機能をオフにするのも簡単だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 執筆

    サム・シーハン

    Sam Sheehan

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

フォルクスワーゲン IDポロ 52kWhの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事