Juju(野田樹潤)ブログ

2019.12.04

13歳のプロレーサーJuju(野田樹潤)の連載。第24話は、「これからのJuju」について。お父さん(野田英樹)のお話をもとに、「運」について、「体力」について、彼女が語りました。

第25話:これからのわたし。 ー Juju(野田樹潤)ブログ

photo:Kazuyuki Omori(大森和之)

もくじ

お父さんと振り返ると
「Jujuは、幸運の持ち主だね」
女性として戦っていくこと

お父さんと振り返ると

日本での最後のレースだったU17&シニアが終わったあと、監督であるお父さんと、これまでのことをふりかえって、色々な話をしました。

お父さんは、最終戦もいい成績を修められたことに喜んでいるようで、こんな言葉をかけてくれました。

「ここ数年のJujuをみていて感じるのは、前みたいにいろいろ言わなくても、自分で考えてレースを組み立てられるし、自分で考えて人とのコミュニケーションができてる。そこはすごく成長したよね」

「特に、この1年間で考えると、前は、まだクルマを完璧に乗りこなせてるって状況じゃなくて、限界にかなり近づいたところでの乗り方だったのが、今は限界を超えてもコントロールしてる」

「その超える、超えないの一線のところを行ったり来たりっていうぐらいの乗り方を、走りだしてすぐにできるっていうようなところまで、このマシンを乗りこなすような力をつけてきてる。これは大きな成長だね」

なんと! 自分でも、最近のわたしはちょっと成長してるんじゃないかと思っていたんですよ、エッヘン!

わたしが、自分なりにこの1年で一番成長したなって思うところも、お父さんが言っていたことに近いかな。

前は、最終的にいいタイムが出たとしても、スタートしてから何周も何周もしてから出るっていう感じだったけど、「それじゃ、海外に行ったら時間がなくてダメだ」っていわれていて。

そうならないように頑張ってきた結果、最後のレースでは、残り2周しかないってときに、バンッていいタイムが出た。

だから、速いうちにタイムを出すっていうところでは、すごく成長したなって。

それに、しみじみと、こんなことを言うんです。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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