社会人1年目、ポルシェを買う。

2020.02.09

【社会人1年目、ポルシェを買う。】第102話:「Nタイヤ」とは何なのか? ミシュランに聞いてみた。

Nタイヤは、いったい何がちがうのか?

ポルシェはこのように説明している。

Nマーク付きのタイヤは主に
1.ジオメトリー
2.ゴム合成
3.試験方法
が異なるのだという。

1.ジオメトリー

ビードコア

スチールワイヤーで造られ、タイヤを確実にリムに固定。

アペックス

ビードコアの上部に配置される。横方向の力を受けた時のタイヤの変形、ステアリングレスポンス、および走行快適性に影響をおよぼす。

カーカス

数層のゴムで被覆した織物繊維(主にレーヨン)が、走行方向に対してラジアルに(直角に)配列される。

ベルト層

接触部分を強固にし、方向安定性をもたらすという。

0°カバー

強化されたゴム被覆ナイロン糸から成る層。摩擦によって発生する熱を抑制。

ウォール

タイヤを損傷から保護し、走行特性と快適性に影響。

2.ゴム組成

これも、何がどう変わっているかは企業秘密だから書けない。しかし、ポルシェの各車両に合わせて調整されるという。

ポルシェの公式サイトでは、「オールシーズン、サマー、ウィンター、ハイパフォーマンスのいずれのタイヤタイプであっても、ポルシェNマーク付きタイヤは優れた走行安定性と最高のドライビングプレジャーを約束します」と明言される。

3.試験方法

3-1.主観的な屋外基準(ハンドリング性能や走行快適性など)
3-2.客観的な屋外基準(ブレーキ性能や寿命など)
3-3.屋内基準(転がり抵抗や高速性能など)

大きく分けて上記3つで、「Nあり」になる基準が設けられている。

ミシュランのインタビュー時にも、大きく分けて3つの表現をしていた。

1.実車を使用した官能評価(ハンドリング性能や快適性など)
2.実車を使用した定量評価(ブレーキ性能や寿命など)
3.試験機を使用したタイヤ単体での評価

記事に関わった人々

  • 上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

おすすめ記事