Juju(野田樹潤)ブログ

2020.12.05

【Juju(野田樹潤)ブログ】第46話:2020シーズン振り返り そしてわたしの来シーズンはどうなる?

今年1年、やっぱり不完全燃焼かな

3つのラウンドの全ての第1レースでポールを取れたことはよかったんですが、試練もありました。

いや、試練の方が多かったというか……。

今年のデンマークF4選手権に参加している外国人はわたし1人だけ。しかも日本から来た女の子です。

女の子だからみんな好意的? 仲良くしてくれる? そんなことはないんですよね、レースの世界は。

むしろ日本から来た女の子がテストでコースレコードを記録して、開幕戦ではポール・トゥ・フィニッシュしたわけで……。しかもチーム丸ごと日本からやってきて。

ライバルの闘争心に火をつけたんだと思います。再びポールスタートとなった第2ラウンドの初戦はスタート後にいきなり当てられましたから。

9月に開催された第2ラウンドでは3回も当てられて、やっぱりわたし、マークされてる! って思いましたね。

接触だけじゃなく、セッティングなんかもウチのチームの方向性を真似ているのがわかったりして。

10月の第3ラウンドはレポートにも書きましたが、なんと3レースとも接触されて順位を落とし、最終の第9戦ではマシンも壊れてしまってリタイアしてしまったのでした。

接戦では勝たしてもらえないということがよーくわかりました。

もー、こうなったらポールからスタートして、当てられないくらいライバルを引き離して走るしかない! 最終2ラウンドに向けて気合十分だったのですが、その後のレースは全て中止になってしまいました。

レースが中止になる直前のパドボーグパークの練習走行では、2位を1秒以上離していたので、タラレバを言えば「カテテイタハズ!」

あれから少し時間が経ったので今は落ち着いていますけど、2020年のわたしは、不完全燃焼でしたね。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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