Juju(野田樹潤)ブログ

2021.06.23

Juju(野田樹潤)の2021年シーズン、デンマークF4の第3ラウンドを振り返ります。

【Juju(野田樹潤)ブログ】第55話:第3ラウンド振り返り 色々疑問も速く走るのみ

もくじ

第3ラウンドは得意なサーキットで
ファイナルラップ1周前チャンス到来
やっぱりそう来たか、の「失格」に
ヒート2は6位 ファステストラップも
ヒート3は接触 ペナルティは6秒加算

第3ラウンドは得意なサーキットで

中止になってしまった第2ラウンドから1週間後、デンマークF4選手権の第3ラウンドが開催されました。

場所は開幕ラウンドと同じパドボーグ・パークです。

ここはNODAレーシングのデンマークにおける本拠地であり、はっきり言ってわたしが得意なサーキットでもあります。

開幕ラウンドでも2位を2回取っているし、今回も練習走行は1番時計。予選でも2番手を確保しました。

ファイナルラップ1周前チャンス到来

土曜日のレース、ヒート1がはじまるとポールスタートのエマーソン・フィッティパルディJr選手を追いかけるかたちになりました。

15分+1周というレースの中でチャンスが到来したのはファイナルラップ1周前のストレートエンドでした。

わたしはスリップストリームから、ぽっかりと空いたエマーソン選手のイン側に迷わず飛び込みました。

少しだけオーバースピードだったのですが、エマーソン選手もわたしのアクションに気づき最初はちゃんと避けてくれたのです。

ところが、その直後に再びステアリングをわたしに向けて切り込んできたので2台は接触。

エマーソン選手はそのはずみでサンドトラップへ。

わたしはといえば「あー、やっちゃった!」と思いながらファイナルラップを走り、トップでチェッカーを受けたのでした。

やっぱりそう来たか、の「失格」に

レース後、このまま普通に1位確定にはならないだろうなと思っていたのですが、コントロールタワーに呼び出され競技長にいきなり「レース除外、明日の第2ヒートは最後尾スタート」と言われてしまいました。

この結果は予想していたというか、予想より厳しかったというか……。

昨年のレースではわたしが今回とは逆の立場で押し出されてリタイヤしましたが、その時の相手はお咎めなし。

どうして今回のわたしは失格なのか競技長に問いただしたのですが「昨年のことは知らない」と言われてしまいました。

ヒート1は、競技長に「レース除外、明日の第2ヒートは最後尾スタート」と言われてしまいました。

レース後に監督とは、勝負がかかったファイナルラップ、相手のインが空いているというシチュエーションで仕掛けていかなかったら、それはそれでレーサーとしては問題だよね、という話をしました。

まあブレーキをロックさせず、キレイにオーバーテイクできるに越したことはないわけですけど。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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