好みで選ぶ2つの贅沢 ブリヂストン・アレンザ SUVにはSUV専用設計タイヤを

公開 : 2022.06.24 16:00

アレンザLX100 どんな印象?

2021年2月に発売された、アレンザの第2弾となる銘柄が「アレンザLX100」だ。

今回はボルボのラージSUVであるXC90に履いてチェックしてみたのだが、何より驚いたのはその静けさに他ならない。

そもそもXC90はプレミアムブランドの上級モデルとして遮音性能が高く、ハイレベルな静粛性が保たれている。

だから一般的なSUVに比べると遮音性は良好なのだが、アレンザLX100を履くことにより、さらにハイレベルの静かさになったのだから驚いた。

具体的にいえば、もっとも感じたのはタイヤと路面が接するときに生じる高周波の音が明らかに減ったことだ。

舗装状態によって発生するザーとかゴゴーッと聞こえる耳障りなノイズが、アレンザLX100では信じられないほど伝わってこなくなった。

音が大きくなりがちなザラザラした路面では、あまりの静かさに拍子抜けするほどである。

タイヤが高い静粛性に寄与するおかげで、ボルボXC90が組み合わせるバウワース&ウィルキンスが奏でる音楽もより楽しめる。

静かさの理由の1つが、タイヤの溝の設計だ。タイヤのトレッド面を正面から見ると単なる溝ではなく何かのシルエットのような刻み=3Dノイズ抑制グルーブ(ダブルブランチ型消音器)があるが、これはタイヤと路面が接する際の共鳴音を抑えることとなり静粛性を大きく高めているのだ。

また横方向の溝をよく見ると、縦方向の間隔が均等ではなく少しずつ変化している。

これは発生する音の周波数を変化させる工夫で、周波数を周期的に変化させることで特定の周波数のノイズが増幅せず、結果として音のピークを下げているのだ。

実際に騒音エネルギーは従来品に相当する「デューラーH/L850」に比べると新品時で22%、60%摩耗時でも9%低減しているという。※詳しくはアレンザ公式サイトをご覧ください。

アレンザLX100の騒音エネルギーは従来品に相当する「デューラーH/L850」に比べると新品時で22%、60%摩耗時でも9%低減。※詳しくはアレンザ公式サイトをご覧ください。

車内に伝わってくる騒音が減ると、快適性が高まるだけでなく移動時の疲れも軽減される。

また、路面の凹凸が生む衝撃もしっかりといなし、乗り心地に優れるのも好印象だ。

路面の段差を見て「ドン! ときそうだな」と予想しても、そこまで大きな衝撃にならないのだから見事だ。

コツコツと乗り心地を悪くする小さな路面の凹凸は、最初からなかったかのように吸収してしまう。静粛性に加えてこの乗り心地もうれしい。

アレンザLX100の摩擦寿命(指数)は、従来品に相当する「デューラーH/L850」と比較して5%向上している。※詳しくはアレンザ公式サイトをご覧ください。

アレンザLX100は、移動をリラックスさせたいSUVオーナーにぜひおすすめしたいタイヤといえる。

いっぽうアレンザ001はどうだろう? XC90よりも一回り小さいボルボXC60に乗ってみた。

ブリヂストン・アレンザLX100 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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