ホンダ・ステップワゴンG・EX

■どんなクルマ?

日本国内ならではの自動車カテゴリーといえば、まず思いつくのは軽自動車。そして普通車でいうと、5ナンバーの3列シートミニバンだろう。

多人数乗車を可能にする “ミニバン” というカテゴリーのムーブメントは’80年代後半にアメリカで始まったと言われるが、日本のそれは道路事情の違いもあり、排気量2ℓ未満/全幅1700mm以下という5ナンバー・サイズのモデルが人気の中心となった。

その日本のミニバン・ブームを牽引してきた存在であるホンダ・ステップワゴンがフルモデルチェンジを受けた。’96年に登場した初代モデルから数えて、通算5世代目となる新型ステップワゴンでは、ふたつの注目すべき新装備が与えられている。

ひとつは、ホンダが新世代のパワーユニットとして開発を進めてきた1.5ℓ直噴VTECターボを搭載したこと。そしてもうひとつが、2種類の開閉方式を実現したテールゲート “わくわくゲート” の採用である。

なおラインアップは標準モデルのほか、エアロパーツの装着などスポーティ色を強めたスパーダが用意される点は先代と同じ。両モデルは外観デザインや脚まわりのセッティングのほか室内装備などにも違いはあるが、ドライブトレインや安全装備などに違いはない。

■どんな感じ?

今回試乗したのは、標準モデルのなかで上位グレードとなるG・EX。標準モデルはB、G、G・EXという3グレードが展開されているが、そのうちBは多くの装備を簡略化したベースグレードという位置づけで、新型ステップワゴンの特徴のひとつである “わくわくゲート” も装備されない。そのため販売シェアも低く、実際の売れ筋グレードとしてはGあるいはG・EXがメインとなる。

やはり気になるのは、新搭載された1.5ℓ直噴VTECターボがもたらす動力性能はどうか?という点だろう。時代とともにパワーユニットは変化していくものとはいえ、2世代前には2.4ℓユニットを搭載していたステップワゴンである。排気量の縮小は自動車税の減少など維持費の面でメリットは感じられるものの、多人数乗車するケースも多いミニバンだけに、力不足なのではないか……と心配されている人も多いはず。

 
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