1987年式BMW M5(E28)に試乗 元祖「羊の皮をかぶった狼」

公開 : 2017.09.03 11:10

地味な見た目が好きだけど、速さも譲れない。そんなひとには「羊の皮をかぶった狼」的なクルマがオススメ。その代表車種、BMW M5に乗ってみました。

もくじ

「羊の皮をかぶった何とやら」
フェラーリ328GTBよりパワフル
M5 甘美さで唯一無二の存在

「羊の皮をかぶった何とやら」

あなたはSNSに熱心なほうだろうか。

興味深いクルマの写真をアップロードすると、雪崩のようにコメントがつくことがあるが、つい先日も1987年式のBMW M5の画像をアップした際、E28のファンからの反響が大きかった。

このようにひとを熱狂させるのは、見た目の平凡さと、並外れた実力とのギャップが大きく影響していると推察する。羊の革をかぶった何とやらだ。

現にここで紹介する187台中185台目の右ハンドル仕様のM5は、M535iよりもパワーが控えめなふつうのモデルと見かけ上はさして変わらない。

違いがあるとすればアロイホイールやバッジ、そして大きめのフロントスポイラーやボディカラー同色のミラーくらいだ。

しかしよく見ていくと大きな違いがある。

まずは価格。新車時の価格は£30,000(428万円)を超えていたが、これはスポーティなルックスのM535iの1.5倍の値段。当時ではスーパーサルーンだったM5は、どの5シリーズとも違い、BMWモータースポーツのハンドメイドで作られた。

さらに違いもある。

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