海外試乗

2018.04.14

ポルシェ 911 GT2 新車当時の評価は? 回顧録 前編

ポルシェ911 GT2

編集部より

997型ポルシェ911 GT2をテストします。過去2世代のGT2は凶暴で手のつけられないクルマでした。この型はモータースポーツ部門の手を借りて吸排気系のリファインによって530psを手に入れました。スティーブ・サトクリフが徹底的に試乗します。

AUTOCAR JAPAN誌 62号

もくじ

前編
圧倒的なパワー
モータースポーツ部門の「支援」
逆転の発想で獲得したプラス50ps
現代のヒーローが乗るマシン

後編
自分が“部品のひとつ”になる快感
始動しただけで吹き荒れる驚愕の嵐
乗り心地は良いが酷いノイズ
恐怖を覚える速さ
真の頂点へ

圧倒的なパワー

ポルシェ911 GT2は、乗り込み方からして特別だ。両脇のサポートが大きく盛り上がったリクライニング・バケットシートのおかげで実に乗降性がよろしくないのだ。ドアを開けてから腰を落ち着けるまでの一連の動作をスマートにこなすには、それなりの慣れが必要になってくる。

しかし、このクルマでもっとも特別なのは、いうまでもなくパワーだ。もちろんトルクもそう。最高出力は530ps/6500rpmにまで達し、わずか2200rpmで最大トルク69.3kgmを発生する。そしてそれが4500rpmまで持続するのである。

特別自慢はまだ続く。重量はわずか1440kgと感動的なほど軽く、途方もない動力性能を地面に伝えるのはたった2本のタイヤ(ただし極太だが)だけだ。そう、もっと重くてパワーが少ないスタンダードの911ターボが四輪駆動なのに、このGT2は後輪だけの2輪駆動なのである。

多くのハイパフォーマンスカーや普通の911のつもりでペースを上げようものなら手に負えなくなること必至の、危険なクルマと考えていい。2607万円という驚くべきプライスタグとそう多くはならないであろう生産台数を考えると、これはちょっと手放しで喜べる話ではない。

ただし「速さ」に関しては折り紙付きだ。驚嘆するしかないほど圧倒的である。サーキットだけでなく、ごく普通のカントリーロードを走らせてみただけでも忘れられない体験になるだろう。まさにポルシェ最速の量産車といっていい。

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