アウディeトロン・プロトタイプに初試乗 Q5/Q7の間の電動SUV、極めて重要に

公開 : 2018.07.12 10:40  更新 : 2021.02.09 23:25

アウディの電動SUV「eトロン」のプロトタイプに試乗しました。アウディの電動化をリードする重要なモデルということもあり、注目度が高まっています。ミラーを廃しディスプレイを多用するなど、高い洗練性が魅力です。今後の充電設備普及が望まれます。

もくじ

アウディの電動化をになう重要モデル
ディスプレイを多用 カメラを用いたサイドミラーの設定も
高い洗練性 充電ステーション設置で普及を狙う

アウディの電動化をになう重要モデル

このカモフラージュはディテールを隠すことが目的ではない。アウディの目的は確実に、この新しい電動SUVの写真を撮って、ソーシャルメディアに投稿してもらうことにある。アウディにとってかなり重要なモデルと言えるだけに、必死だ。

eトロンは手頃なサイズで、人気モデルのQ5とQ7の中間といったところだ。ベースには、将来のバッテリーを搭載した電気自動車のために新規開発されたプラットフォームが用いられる。製造はベルギーのアウディ専用ラインで行われ、英国での販売は2019年初頭からとなる。

95kWhのバッテリーには合計265kWを発揮するモーター2機が組み合わされ、高い運動性能と航続距離を両立している。ATセレクターでスポーツモードを選択すると、瞬間最大出力は300kWまで引き上げられ、0-97km/h加速は6秒以下、最高速は200km/hに達すると思われる。

他のアウディのモデルとも共通するドライブ・セレクト・システムを通して、他のドライブモードにも変更できる。興味深いのは、コンフォート、エフィシェンシー、インディビジュアルといった一般的なモードに加えて、オフロードモードやオールロードモードもある点だ。アウディはオフロードに対応した電動自動車作りに取り組んでいるのかもしれないが、ともかく今回の走行ルートに悪路が含まれていることはありえないだろう。

インディビジュアルモードでは、ドライブトレインを含むさまざまな設定を変更することができる。回生ブレーキの効きも調整できるので、高速域では巡航モードに設定し、回生度合いを低く、市街地では回生ブレーキを強く設定することで、ワンペダル走行が可能だ。ヒル・ディセントモードもあり、オフロードでもポテンシャルを引き出せるほか、エアサスペンションの高さを変更して、溝をまたぐ際には高く、通勤時には最低にして、燃費を高めることもできる。

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