型破りなコンセプトカーにアルファ・ロメオの名車も 巨匠ジョルジェット・ジウジアーロの傑作 50選(後編)

公開 : 2026.06.14 11:45

自動車デザインの巨匠ジョルジェット・ジウジアーロ氏はこれまで、高級車やコンセプトカーだけでなく、手頃な普及車など多くの作品を手掛けてきました。本特集では、その中から特に印象的な名車を50台紹介します。

フィアット・クロマ(1985年)

今ではほとんど忘れ去られているフィアット・クロマだが、前述したティーポ4車の一角である。

フィアットとして初めて横置きエンジン・前輪駆動を採用した大型車であるクロマは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを設定。ガソリンエンジンにはV6やターボチャージャー付き4気筒があり、最大出力は160psに達する。

フィアット・クロマ(1985年)
フィアット・クロマ(1985年)

ルノー19(1988年)

懐かしいクルマだが、今ではほぼ完全に姿を消してしまっている。ルノー9と11の後継として登場した19は、ハッチバックやコンバーチブルのボディタイプが用意され、セダン版はシャマードという名で展開された。

特にシャマードは現在極めて希少で、英国の公道で走行しているものは20台にも満たない。全タイプのルノー19を合わせても、現役で走っているのは300台未満だ。

ルノー19(1988年)
ルノー19(1988年)

イタルデザイン・アズテック(1988年)

かなり型破りなコンセプトカーのアズテックは、限定生産されたものの、その台数はごくわずかだった。雨風から乗員を守るものがなく、運転席と助手席が分離され、アウディ製のターボチャージャー付き5気筒エンジンを搭載している。奇妙なことに、四輪駆動のトランスミッションはランチア・インテグラーレから流用されたものだ。

イタルデザイン・アズテック(1988年)
イタルデザイン・アズテック(1988年)

セアト・トレド(1991年)

1990年代初頭の多くのファミリーカーと同様、セアト・トレドは自動車デザインにおいて特に傑出した存在ではなかったが、悪くないクルマだった。

初代トレドは1990年代を通じて販売された。2代目ゴルフをベースとしているため、1.6L、1.8L、2.0Lのガソリンエンジン、あるいは1.9Lのディーゼルエンジンから選択可能だった。

セアト・トレド(1991年)
セアト・トレド(1991年)

レクサスGS(1993年)

レクサスが既存の高級車ブランドに対抗するセダンを考案した際、ジウジアーロ氏はシンプルなデザインこそが鍵だと考えた。初代レクサスGSは、日本市場ではトヨタアリストとして販売され、6気筒または8気筒のエンジンと、4速または5速のオートマティック・トランスミッションが用意されていた。

レクサスGS(1993年)
レクサスGS(1993年)

セアト・コルドバ(1993年)

コルドバは英国では大きな成功を収めたわけではないが、小型セダンの人気が高い欧州諸国では比較的よく売れた。フォルクスワーゲン・ポロやセアト・イビサと同じプラットフォームを採用しており、クーペ、セダン、ステーションワゴンのボディタイプから選ぶことができた。

セアト・コルドバ(1993年)
セアト・コルドバ(1993年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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