ディーゼル逆風、LPG復権は近い? 価格、各国の状況は 「バイフューエル」も

公開 : 2018.02.10 17:10

LPG(液化石油ガス)が英国では引きつづき注目されています。各国の現状や問題点、そして「バイフューエル」など普及への糸口に焦点をあてました。

text:Hilton Holloway(ヒルトン・ホロウェイ)

もくじ

LPG 揺れる英国政府の指針
各国のLPG普及 現状は?
アルファ・ロメオにもLPG
LPG メジャーになるには

LPG 揺れる英国政府の指針

液化石油ガス(LPG)に一体何が起ころうとしているのか? 

ディーゼルゲートのあと、多くの都市がディーゼル・モデルの禁止を検討し、大気汚染が主要な政治課題となっているなか、安価で排気ガス中の汚染物質が非常に少なく、CO2排出量においても優等生であるLPGは復権するのだろうか?

多くのメリットにもかかわらず、英国では長きに渡って普及に失敗してきたのもまた事実。

なおAUTOCARでは最近メーカー純正LPGシステムを搭載した、左ハンドルのバイフューエル・モデルであるダチア・サンデロ・ステップウェイを買って、英国での実用性をテストしている(くわしくは「長期テスト」にて報告する予定である)最中だ。

さて、2000年代初頭の政府による政策変更以来、英国のLPG市場は回復していないと専門家は言う。当初、政府はLPGを主力の燃料とする方向で政策を進めていたが、その支援を突然止めてしまったのだ。

しかし、昨年11月に発表された新たな政府予算では、LPG燃料のクルマに対して税制面での優遇措置を適用することが明らかにされており、これはLPG普及拡大に向けての後押しになるだろう。

各国の具体的な現状を見ていこう。

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