スバルが仕掛ける電動化と試乗体験の新章 インプレッサとクロストレックのeボクサーが間もなく販売終了 ドライブアプリ『SUBAROAD』に新展開

公開 : 2026.07.09 11:00

スバルからふたつのニュースが飛び込んできました。ひとつはインプレッサとクロストレックのeボクサー販売終了。もうひとつは、SUBAROADの技術を応用した店頭試乗用アプリの発表です。黒木美珠がレポートします。

インプレッサとクロストレックのeボクサーが販売終了

7月9日、スバルが『インプレッサ』と『クロストレック』のeボクサー・モデルの販売終了を発表しました。

これは、電動化の進展および環境規制の強化を踏まえた、商品ポートフォリオの見直しによるもの。8月までは新規注文が可能ですが、9月以降は在庫車販売のみとなり、在庫がなくなり次第販売終了となります。

スバルはインプレッサ(写真)とクロストレックのeボクサー・モデル販売終了を発表。
スバルはインプレッサ(写真)とクロストレックのeボクサー・モデル販売終了を発表。    スバル

つまり今後のラインナップは、インプレッサは2.0Lガソリンモデルのみ、クロストレックはストロングハイブリッドのS:HEVのみへと整理されていきます。

クロストレックS:HEVは発売当初、満タンで1000km走るということが話題になり、筆者も実際に検証してみました。スバルの恵比寿本社を出発し、最終的には走行距離1080kmで福岡まで到達。

タンク容量63LとS:HEVの組み合わせは、長距離移動での給油の煩わしさを取り除くだけでなく、普段使いにおいてもガソリンスタンドへ立ち寄る回数を自然と減らしてくれたのです。

一方のインプレッサは、コンパクトでキビキビとした走りに定評があるガソリンモデル。それぞれのモデルが、より明確な顔を持つようになるラインナップ変更と言えそうです。

目的地より、その道中を楽しむアプリ

同日のリリースには、また別のトピックがありました。それが『店頭試乗用アプリsupported by SUBAROAD(仮)』(以下、SUBAROAD店頭試乗用アプリ)です。

このサービスの大元となっているドライブアプリ、『SUBAROAD』はご存知でしょうか?

2021年12月にサービスを開始したドライブアプリ『SUBAROAD』(写真はイメージです)。
2021年12月にサービスを開始したドライブアプリ『SUBAROAD』(写真はイメージです)。    スバル

スバルが2021年12月にサービスを開始した同アプリは、目的地までの最短ルートを案内する一般的なナビとは違い、『走りがいのある道』へとナビゲートするというコンセプト。

その核となるのが『音声ARシステム』です。クルマの位置情報と連動して、音声案内を自動再生する仕組みで、道案内以外にもその地域の歴史や物語を音声で届けてくれます。

効率的なルートではなく、走りごたえのある道などをあえてコースに設定してくれていることで、普通のナビでは通ることもなかったであろう道を走り、景色を見ることができます。そんなオリジナルのドライブコースを、現在全国29コース展開しています。

筆者自身もアプリリリース当初から取材やプライベートで利用しており、アプリ内の走行距離はすでに678km。地元に近いコースを選んでも、まだ見ぬ道や歴史に触れられるのが楽しく、目的地を決めて向かうというよりも、時間ができたらドライブを提案してもらう感覚で使っています。

現在はリリース当初になかったアップル・カープレイにも対応しており、使いやすくなった印象です。

記事に関わった人々

  • 執筆

    黒木美珠

    Miju Kuroki

    1996年生まれ、静岡県出身。自動車系YouTuberとしての活動を経て、自動車ジャーナリスト(の卵)へと転身。自身の車中泊による日本一周の経験をきっかけに、クルマを通じたライフスタイルの可能性に魅了されるようになる。現在は、輸入車デビューを目指す連載をはじめ、車中泊視点での車両レビューや、YouTubeチャンネル『AUTO SOUL JAPAN』の運営など、多角的に活動中。クルマを単なる移動手段や機械としてではなく、その背景にある開発者の想いや、クルマを取り巻く文化、そして『移動すること』そのものの価値を伝えることをモットーとしている。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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