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英国のチームがディーゼルのNOx問題を解決 2年以内に実用化

2018.04.07

100字サマリー

英国ラフバラ大学のチームの研究により、ディーゼル車のNOx問題の解決が近づきました。アドブルーを変換したACCT液によって、低温時にも効率的にNOxを窒素と水に分解できるそうです。今まで60%程度だった分解率が98%まで上がるという検証結果もあります。これはディーゼルの復権に繋がるかもしれません。

もくじ

アンモニア生成変換技術 2年以内に実用化
NOx問題を解決した後にCO2問題へ
商用化への道のり

ラフバラ大学の研究成果によってディーゼルのNOx排出問題はほとんど解決されるかもしれない。

最近のディーゼル需要の世界的な減少をもたらしたのは健康に有害なNOxの排出問題だが、これを解決する簡単で手軽で絶対確実な方法が英国のラフバラ大学に勤務する自動車研究の専門家によって発見された。

ACTT(アンモニア生成変換技術)と呼ばれるこのシステムはすでに実用化の段階にあり、自動車メーカー、部品サプライヤー、それにこの発明の噂を聞きつけたディーゼル艦隊のオーナーまでもが発明者のもとに馳せ参じている。発明者はモータリングの喫緊の問題を解決するため、この技術を役立てたいと切望している。

光学検査を専門とする教授グラハム・ハーグレーブと研究仲間のジョナサン・ウイルソンは、長年排気ガスの研究を続けてきたが、2年前に革新的な成果を挙げた。現状では、ACCTは実装も簡単で「適切なサポートさえ得られれば」2年以内に商用化可能だそうだ。

このラフバラ大学のシステムの原理は次のようなものだ。まず尿素ベースの後処理剤であるアドブルーを、エグゾーストに取りつけられたチャンバー内の精密に制御された条件下でアンモニアを多く含む特殊な「ACCT液」に変換する。

現在の選択的還元反応(SCR)システムと同様、このシステムも「文字通りNOxを剥ぎ取る」ためにアンモニアを用いる。排出されるのは窒素と水である。両システムの決定的な違いは、ACCT液は排気が低温でも高効率で機能することだ。現在のシステムでは不可能である。

 
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