テスラ、また価格改訂 なぜ? 標準のモデルS廃止 価格帯が上昇へ 英

公開 : 2019.04.11 10:40

ラインナップの見直しに取り組んでいるテスラが、モデルSで最も航続距離が短い仕様を廃止することになりました。これによって価格帯も従来より上がることになります。目的は「廃止計画の実店舗を残すため」です。

もくじ

モデルSのエントリー・モデルは廃止
廃止が計画されていた実店舗を残すため

モデルSのエントリー・モデルは廃止

テスラの価格改定が再び4月に行われる。航続距離が短いスタンダードレンジのモデルSは、英国でも廃止されることになった。

米国のサイトでは既に注文用ページにエントリー・レベルのモデルSは掲載されていない。残っているのは航続距離が長いロングレンジ・モデルと、加速性能が高いパフォーマンス・モデルのみだ。

これによって、先月には7万4000ポンド(約1070万円)から買えたモデルSの価格は、7万8000ポンド(1130万円)に上がる。もっとも、今ならまだ在庫のあるスタンダードレンジ・モデルを注文することも可能だ。

今回の改訂は、テスラの広範囲に及ぶラインナップ再編成の一環だ。3月18日には、ほぼ全モデルの価格が平均3%値上げされている。

これによってイーロン・マスクCEOは、多くの実店舗を閉鎖し、ウェブサイトを通した販売に切り替えるという計画を、見直すことができると述べている。

廃止が計画されていた実店舗を残すため

テスラのディーラー・ネットワークについてはいまだ検討中ということになっているが、米国では販売の少ない20%の店舗が閉鎖の危機に直面している。

大規模な自動車メーカーの中では珍しく、テスラは世界中で全モデルをオンラインのみで販売しようとしている。購入者は試しに乗ってみて、7日間もしくは1000マイル以内なら返品できる。

ロングレンジのモデルSは、従来のNEDCサイクルによる航続距離が632kmと、スタンダードレンジより143km長い

。パフォーマンス・モデルの航続距離はわすがにこれより短く613kmだが、0-100km/h加速は4.1秒から3秒を切るほどまでに速くなる。価格は8万5500ポンド(約1204万円)からだ。

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