【歴史の1ページ】ベントレー、60年間なぜ同じエンジンを作り続けたのか? 生き残ったワケ

2020.01.24

100字サマリー

ベントレーが、あえて「6 3/4リッター」と表示するV型8気筒6752ccエンジンが終焉を迎えます。なぜベントレーは60年間も同じエンジンを作り続けたのか。60年を経て、終了するワケは? 試乗で探ります。

もくじ

「6 3/4リッター」に込めた想い
「6 3/4リッター」愛され続けてきた理由
60年間には様々な時代変化があった
なぜ、「6 3/4リッター」は消えるのか?

「6 3/4リッター」に込めた想い

text:Kenji Momota(桃田健史)

あえて「6 3/4(シックス・アンド・スリークォーター)リッター」と表示することが、ベントレーの誇りである。

V型8気筒、総排気量が6752cc。ボア×ストロークは104.0mm×99.0mmで、圧縮比は8.9:1。ツインターボで過給し、ミュルザンヌ・スピードの搭載ユニットは最高出力は537ps、最大トルクは112.2kg-m。

ベントレーの6 3/4(シックス・アンド・スリークォーター)リッター・ユニット。
ベントレーの6 3/4(シックス・アンド・スリークォーター)リッター・ユニット。

数値だけみれば、近年のプレミアムブランド系のV8ユニットとしては、目新しいことはない。

だが、このエンジンが基本的に60年間にも渡り、量産車向けに製造され続けてきたことには心底驚かされる。

ここでいう60年間の原点とは、1959年にロールス・ロイス/ベントレーとして量産されたLシリーズを指す。

両ブランドへの搭載目的に応じて、排気量が拡大され、「6 3/4リッター」が登場するのは70年代に入ってからだ。

80年代以降、電子制御とトランスミッションの技術革新によって、それぞれの時代の「6 3/4リッター」として継承されてきた。

そんなベントレー伝統の一品である「6 3/4リッター」がついに、幕を下ろすことになった。

ベントレーモーターズ(本社:英チェシャー州クルー)は2020年1月14日、現行モデルラインアップで唯一、「6 3/4リッター」を搭載するミュルザンヌを2020年春に生産を終えると発表したのだ。

ミュルザンヌとして、つまり「6 3/4リッター」として、30台限定車のミュルザンヌ6.75 byマリナーがファイナルエディションとなる。

 
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