ベントレー初のEV、車名は『トルカル』に決定 9月23日正式発表へ 価格は約17万ポンド? 全長約5mの高級電動SUV

公開 : 2026.07.10 07:05

ベントレーは同社初のEV『トルカル』を9月23日に発表する予定です。名称はスペインのランドマークに由来し、トルクという言葉にもちなんでいます。価格は約17万ポンド(約3700万円)からの予想です。

スペインの自然遺産に由来する名称

ベントレーは、同社初のEV『トルカル(Torcal)』を9月23日にロンドンで発表する予定だ。新時代のデザイン言語を披露するために昨年公開したコンセプトカー『EXP 15』の量産版となる。

ベンテイガ』、『バカラル』、『バトゥール』と同様、トルカルという名称も自然のランドマークに由来しており、今回はスペイン・アンダルシア地方にある自然遺産「エル・トルカル・デ・アンテケラ」にちなんで名付けられた。また、ラテン語の動詞「torquere」(「ねじる」という意味で、「トルク」の語源)にもちなんでいる。

ベントレー・トルカルの予告画像
ベントレー・トルカルの予告画像    ベントレー

トルカルは現在、開発の最終段階にあり、これまで確認された情報から全長約5mのSUVになるとみられている。ベントレーのラインナップにおいてはベンテイガの下位に位置づけられるだろう。

昨年公開されたコンセプトカーの特徴としては、印象的なイルミネーション付きグリルパネル、新デザインの縦型LEDヘッドライト、そしてリアに配置された「プレステージ・シールド」などがあった。プレステージ・シールドは往年のベントレー車のラゲッジキャリアをモデルにしたエンブレムだ。

シルエットはベンテイガと似ており、サイズもそれほど大きくは変わらないが、トルカルのデザインは完全に独自のものとなっている。

この価格帯では初の完全電動モデル

トルカルは当初、昨年デビューする予定だったが、高級EVへの需要が低迷していたことを受けて延期された。これに続く予定だった他のEVも同様に延期されており、ベントレーは2030年までに全車種をEV化するという当初の計画を撤回した。

同社は今後、2035年まで毎年、新しいプラグインハイブリッド車(PHEV)またはバッテリーEVを発売する方針だ。アストン マーティンポルシェロータスランボルギーニといった競合ブランドもEVへの移行計画を見直しており、この価格帯でEVを市場に投入するのはベントレーが初めてとなる。

昨年公開されたベントレーEXP-15コンセプト
昨年公開されたベントレーEXP-15コンセプト    ベントレー

トルカルの価格は約17万ポンド(約3700万円)からと予想されており、これはBMW iXボルボEX90といったプレミアムモデルと、ロールス・ロイススペクターフェラーリ・ルーチェのような本格的なラグジュアリーモデルのおよそ中間に位置する。最も近いライバルは、ランドローバーレンジローバー・エレクトリックとなるだろう。

航続距離は「最適」な480km以上

ベントレーは、市場の先行きが不透明であるにもかかわらず、今こそ初のEVを発売する適切なタイミングだと考えている。同社は、トルカルが「多くの場面で、その環境に最適なクルマ」になると述べ、日常的な実用性をその特徴の1つとして掲げている。

ベントレーは、航続距離が「300マイル(480km)以上」となることを確認している。デザインディレクターのロビン・ペイジ氏は以前、AUTOCARに対し、トルカルは航続距離の記録更新を追うつもりはないと語っていた。

昨年公開されたベントレーEXP-15コンセプト
昨年公開されたベントレーEXP-15コンセプト    ベントレー

「航続距離に関しては『最適なポイント』があることが分かってきました。お客様からは、基本的に300~350マイル(480~560km)がその最適なポイントだと指摘されています。それを超える距離なら、プライベートジェットを利用するでしょう」とペイジ氏は語った。

プラットフォーム面では、トルカルはポルシェ・カイエン・エレクトリックと密接な関係にある。これはベンテイガとガソリンエンジン搭載のカイエンとの関係と似ている。

トルカルはEV用のPPEプラットフォームをベースとし、最大390kWでの充電が可能な113kWhバッテリーを採用する見込みだ。ポルシェの場合、10~80%の充電を16分未満で完了できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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