【スパイショット】新型ランドローバー・ディフェンダーV8モデル 四輪駆動 2021年末以降発売へ

公開 : 2020.05.08 20:16

ランドローバーの新しいディフェンダーのテスト車両が、撮影されました。人気のあるV8エンジンが搭載された、少量生産の特別なバリエーションとして、邦貨にして1300万円以上で提供されることが予想されています。

新型ディフェンダー

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)

ランドローバーが開発をおこなっている、新しいディフェンダーのレンジトップV8バージョンの、プロトタイプが撮影された。

根強い人気のある8気筒エンジンの復活は、長い間うわさされていたが、物理的に搭載可能だろうというエンジニアのはなし以外に、具体的な情報はこれまでなかった。

ランドローバー V8ディフェンダー プロトタイプ
ランドローバー V8ディフェンダー プロトタイプ

今回のスパイショットでは、「プロトタイプ車両」ステッカーを付けた、カモフラージュ無しのディフェンダーが、ウォリックシャー州ゲイドンにあるランドローバーの研究開発施設外の道路を、走行する様子が写されている。

V8エンジン搭載か

フロントに変化は見られないが、リアには、V8搭載のバリエーションでのみ使用されている、4本出しエグゾーストシステムを確認することができる。

ジャガー・ランドローバーは「開発中のプログラムについて、コメントすることはできません」と述べており、具体的な情報は得られていないが、AUTOCARは、画像のテスト車両が、4999ccガソリンエンジンを搭載していることを示す、登録データを取得した。

ランドローバー V8ディフェンダー プロトタイプ
ランドローバー V8ディフェンダー プロトタイプ

排気量から、レンジローバー・スポーツSVRおよび、レンジローバー・ヴェラールSVオートバイオグラフィに搭載されている、「AJ」5.0LスーパーチャージドV8エンジンの可能性がある。

フォードのブリッジエンド工場は、現在閉鎖されており、AJの生産は、年末までで終了となるが、ディフェンダーで使用するため、このエンジンを備蓄している可能性もある。

JLRは、将来の高性能モデルに、BMWが大型Mモデル用に生産するツインターボチャージャー付きの4.4L V8の採用を予定している。

電動化パワートレインを開発するために始まった、このBMWとの提携は、昨年、その範囲が拡大され、さまざまな内燃エンジンが含まれることとなった。

JLRは、4.4L V8エンジンの使用については、まだ正式に明らかにされていないが、重量とパワーの増加に伴う、動的レスポンスをテストするために、5.0Lエンジンが使用されているのであれば、納得がいく。

少量生産の特別なバリエーションか

少量生産モデルの場合、CO2排出量目標はそれほど重要視されないため、AUTOCARは、V8ディフェンダーが、少量生産の特別なバリエーションとなると予想している。

興味深いことに、ディフェンダーV8プロジェクトは、既存のディフェンダー・エンジニアリング・オペレーションが担当しており、スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)部門は、直接関与していないとの情報がある。

ランドローバー V8ディフェンダー プロトタイプ
ランドローバー V8ディフェンダー プロトタイプ

その場合、このエンジンは、575psを出力するレンジローバー・スポーツSVRなどの、SVOモデルほど、多くのパワーを提供しない可能性がある。

ZFが提供する8速オートマティックギアボックスと組み合わせ、500ps前後、もしくはそれ以下に調整される可能性が高いだろう。

585psを発揮する、ツインターボチャージャー付き4.0L V8エンジンを搭載する、メルセデスAMG G63に対抗するのには十分と言えるだろう。

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