新型ジャガーXFは来年4月のニューヨークで公開

公開 : 2014.12.09 22:50  更新 : 2017.06.01 02:11

ジャガーは、来秋発売予定の新型XFの発表を、XEで得た勢いを保つために、来年4月のニューヨーク・モーターショーに当初の予定よりも前倒しで発表することとしたようだ。

XEがラインナップに加わったことで、ジャガーの来年のセールスは飛躍的に伸びることが予想されるが、そのラインナップをより魅力的にするためには、その一つ上のクラスであるXFの刷新が急務だ。

新しいXFは、XEのスタイリングに似たものとなるが、よりダイナミックでシャープなものとなるだろうと、関係筋は話している。もちろん、誰もがバックミラーですぐにジャガーであることが認識できるように、XEの延長線上にあるが、それよりもはっきりとしたフロント・グリルが与えられる。

「このXFのセグメントでは、ブランドとして認識されることが重要だ。」と関係筋は語っている。「アウディを所有する人にとって、そのクルマがひと目でアウディであるということが解ることを望んでいるように、XFを所有する人にとって、このクルマがジャガーであるということが理解されなければならない。」と語っている。

インテリアは、XEをテンプレートとしながら、新しいインフォテーメント・システムが採用される予定だ。これは、世界で最も進んだ音声認識を持つとされる。その開発は、英国国内ではなく、オレゴン州ポートランドのR&Dセンターで行なわれている。£2,000,000(4億円)を投資したこのセンターでは、30人のエンジニアが働いており、240人の英国国内で働くコネクティビティ専門の部隊と歩調を合わせている。JLRのCEO、ラルフ・スペッツも「コネクティビティは、われわれにとって非常に重要な課題だ。」とし、「ライバルについては知らないが、われわれのシステムが機敏であると信じている。」としている。

XFは、XEと同様にiQ[Al]プラットフォームをベースとする。現行のXFよりも若干サイズは大型化されるようだ。これは、リアの居住性を考慮した結果だ。そのままであれば、アウディA6BMW 5シリーズ、そしてメルセデス・ベンツEクラスよりも50kgほど重たくなるものの、新しいアーキテクチャーの採用によって50〜100kgほど軽く仕上がることとなろう。また、新しいインゲニウム・ユニットは、現行のフォード・ベースのエンジンよりも80kgほど軽量だ。

ジャガーは、その軽さ故に、ライバルと比べてスポーティで機敏な動きがもたらされるとしている。

もちろん、その機敏さは来るべきXFRやXFR-Sにも引き継がれることとなる。この新しいXFRについては、600psを発揮するV8エンジンの搭載が検討されているようだ。

XFのラウンチのタイミングは非常に重要だ。ニューヨーク・モーターショーでの発表時期は、ヨーロッパで新しいXEがデリバリーされるのとほぼ同時期となる。ジャガーはこのXEのデリバリーに合わせて、主要ディーラーのスタッフの再教育を行っている最中だ。しかし、JLRは、アメリカ市場を重要視しており、最近でも大きな発表の舞台にアメリカでのモーターショーを多用している。

ちなみに、XFスポーツブレークも計画されているという話が漏れ伝わってきている。

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