4代目『ホンダ・インサイト』に込められた作り手の思い(前編) 日本から持ち込まれた『匠の技術』

公開 : 2026.06.12 11:25

4月16日に発売された4代目『ホンダ・インサイト』を、編集部ヒライが取材します。開発、生産は中国のホンダが担当し、日本へ輸入される形です。クロスオーバーSUVを名乗る新型に込められた『ホンダらしさ』とは。その前編です。

開発、生産は中国のホンダが担当

4月16日に発売された4代目『ホンダ・インサイト』。クロスオーバーSUVを名乗り、歴代初のEVモデルとなる。開発、生産は中国のホンダが担当し、日本へ輸入される形だ。

1999年に登場した初代インサイトは、ホンダ初の量産ハイブリッドカーとして登場。リアホイールを覆うスタイルが特徴的な、3ドアの意欲的なモデルだった。2代目、3代目は5ドアとなるも、ハイブリッドカーというプロフィールを受け継いだ。

4月16日に発売された4代目『ホンダ・インサイト』。歴代初のEVモデルとなる。
4月16日に発売された4代目『ホンダ・インサイト』。歴代初のEVモデルとなる。    平井大介

ただ、歴代モデルとも販売終了から後継車登場まで数年が開いており、その時々で主力モデルとは一線を画す、戦略的なモデルに与えられる車名という印象だ。ということで、今回もこのクラスではホンダ初となるEVとして登場した。

ベースとなるのは、中国での合弁会社から2024年に発売された『e:NP2』と『e:NS2』で、日本仕様は右ハンドル化、充電規格の適合、道路事情に合わせたタイヤ特性変更が行われている。ちなみにリアとステアリングのエンブレムが『H』ではなく、『Honda』となるのも特徴だ。

なお、インサイトは中国専用車からの転用ではなく、日本導入は当初から予定されていたもの。他にタイでも販売される。グレードは1本の展開で、価格は550万円。3000台の限定販売だ。

リアゲートが開くファストバックスタイル

モデルプロフィールを確認していくと、ボディサイズは全長4785mm、全幅1840mm、全高1570mm、ホイールベース2735mmで、車両重量は1770kg。リアゲートが開くファストバックスタイルの5ドアで、車検証上はステーションワゴン扱いとなる。

スタイリングはエッジの効いた存在感があるもので、街中で埋もれないような『個性派EV』を目指した。

新型インサイトは、リアゲートが開くファストバックスタイルの5ドア。
新型インサイトは、リアゲートが開くファストバックスタイルの5ドア。    平井大介

室内はサイズのわりに広々とした印象で、アイポイントの高いフロントシートはサイドウォークスルーとなり、リアシートはリクライニング機構を採用。大型のラゲッジルームを備え、例えば子育てを終えた夫婦が、のんびりと休日を楽しむといった顧客層が想定されている。

室内で珍しいのは、アロマディフューザー機能。エアコンを通じて車内に香りを広げることができ、最大3種類まで装着できるカートリッジから選択可能だ。なお他にも3種類、計6種類が用意され、カートリッジは運転席のドアを開けて、車両側にある差込口で入れ替えが可能となっている。

パワーユニットは204ps/31.6kg-mのモーターをフロントに搭載、フロントを駆動するFFで、WLTCモードの航続距離は535kmというスペックだ。

ドライブモードはノーマル、スポーツ、イーコン、スノーの4つを用意。スポーツモードでは『アクティブサウンドコントロール』が作動し、音と走行性能の融合で一体感、操る歓びを演出している。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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