マツダ2 SkyActiv-G 1.5 90 SE-L (日本未導入モデル)

公開 : 2014.12.12 23:40  更新 : 2017.05.29 19:13

けれども同クラスのターボ・エンジンを載せたライバルのように低回転域からのパンチに満ち満ちているわけではないので、その点は注意が必要。また高回転域でのエンジン音はかなり賑やかになるため高速道路を走る際は、キャビンはお世辞にも静かだとは言えない。

乗り心地は先代よりも良くなっている。市街地に見られるパッチワークだらけの路面の上ではわずかな振動と不快な突き上げを感じることもあるにはあるが、ダンパーが衝動をていねいに和らげてくれるおかげで我慢できないほどではなく、高速域での落ち着きにも不満はない。

そしてインテリア。おそらくこれこそ現行のデミオのなかでもっとも進化した点だ。先代の傷つきやすいプラスティックを多用したそれに比べると大きな進歩である。具体的には(ややわざとらしくも感じるが)光沢のあるプラスティック素材やメタル風の差し色、シンプルかつ読みやすいスピード・メーターなどがそれだ。またいかにも90年代的なオーディオが7インチのカラー・タッチスクリーンに変わった点も高く評価できる。

タッチスクリーンの反応は改善の余地が大いにあるが、ロータリー・コントローラーを用いるインフォテインメント・システムの完成度は高く、使い心地もいい。敢えて文句をつけるとしたら、デザインに統一感のないホームスクリーン上の各アイコンくらいのものだろうか。

ただしスクリーンの存在感が与えるインテリアへのインパクトはかなりのもの。英国でSE-Lトリムを選択すればDABラジオやUSB入力が標準でついており、さらに£400(7万5千円)を支払えば衛星ナビを追加できるのもいい。

その他にもフル-オート・エアコンやクルーズ・コントロール、ヒーター付き電動ミラー、マルチ・ファンクション・レザー・ステアリング、車線逸脱警報システム等の装備が豊富な点にも好感がもてる。

フォルクスワーゲン・ポロスコダ・ファビアなどのクラスを代表するレベルの後部スペースと荷室容量は持ちあわせていないが、60:40の分割式シートのおかげで多くの小型車ユーザーは満足できるはずだ。

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