『アストン マーティン・ヴァンキッシュ』登場から25年 3世代に渡るフラッグシップ・スーパーGTの歴史

公開 : 2026.05.09 11:45

2001年3月に『アストン マーティンV12ヴァンキッシュ』が世界初公開されてからちょうど四半世紀。ここでは、25周年にあたりアストン マーティンから発行されたプレスリリースを元に、3世代の歴史を振り返ります。

新しい名を冠した、全てが新しいモデル

2001年3月のジュネーブ・ショーでアストン マーティンは、『V12ヴァンキッシュ』を世界初公開。今年は、そんなヴァンキッシュが25周年となる。当時は『新しい名を冠して登場した、全てが新しいモデル』として注目を集めた。

アストンマーティンのCEO、エイドリアン・ホールマークは次のように述べている。

2001年に『V12ヴァンキッシュ』を世界初公開。今年は、そんなヴァンキッシュが25周年となる。
2001年に『V12ヴァンキッシュ』を世界初公開。今年は、そんなヴァンキッシュが25周年となる。    アストン マーティン

「25年前に初めて登場して以来、ヴァンキッシュという名は特別な存在、『野心的で個性的、大胆に挑む者』を象徴してきました。この間、ヴァンキッシュは真のアイコンへと成長し、2026年となった今、傑出した英国ブランドであるアストン マーティンが創り出せる頂点をまさしく象徴するモデルであり続けています。

2001年以降、幸運にも3世代のヴァンキッシュを1台、またはそれ以上、ご自身のコレクションに加えたオーナーの皆様と同じように、私もこのモデルが象徴するものを大いに誇りに思っています」

ここでは、25周年にあたりアストン マーティンから発行されたプレスリリースを元に、3世代の歴史を振り返りたい。

初代V12ヴァンキッシュ(2001-2007年)

『V12 ヴァンキッシュ』は、ニューポートパグネルにあったアストン マーティンの本社工場が、ウォリックシャーのゲイドンに移転する前に最後に生産されたモデルだ。

初めて『ヴァンキッシュ』の名が与えられたアストン マーティンとして、460bhpの新型6.0リッターV12エンジンを搭載。ドライブバイワイヤのスロットル制御、F1スタイルの指先で操作するパドルシフトなど、当時の最先端技術が組み合わせられた。

初代V12ヴァンキッシュ(2001-2007年)
初代V12ヴァンキッシュ(2001-2007年)    アストン マーティン

ボディパネルにはアルミニウム製タブと複合素材を採用。ボディ構造はフロアとフロントおよびリアのバルクヘッドを含め、中央のカーボン製トランスミッショントンネルを中心に接合し、リベット止めされたアルミ押出形材で構成された。

一体型の複合素材製インナーボディサイドセクションとカーボンファイバー製フロントピラーも中央の構造体に接合され、高強度のセーフティセルを実現した。

これらの構造体を製造するには、当時のアストンマーティンにとっては製造面における大きな変革となる、精密でコンピュータ制御された製造プロセスが必要だった。その開発は米国カリフォルニア州シリコンバレーのクペルティーノと、英国のノッティンガム大学で進められた。

V12ヴァンキッシュはその後、『(V12)ヴァンキッシュS』へと進化。最終モデルとして、『(V12)ヴァンキッシュSアルティメイト・エディション』が登場した。

記事に関わった人々

  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事