クルマ好き必見、スウェーデン観光スポット「ワールド・オブ・ボルボ」 北欧随一の自動車博物館

公開 : 2024.06.08 18:05

ボルボ・エクスペリメンタル・セーフティカー(1972年)

1972年のジュネーブ・モーターショーで発表されたボルボ・エクスペリメンタル・セーフティカー(VESC、実験用安全車)は、エアバッグ、バックカメラ、ABS、衝撃吸収バンパーなど、後に一般的となる安全装備のテストラボであった。視認性を重視したカラーリングを採用し、ボンネットには距離感を掴みやすくするためのライン・ストライプもある。

ボルボ・エクスペリメンタル・セーフティカー(1972年)
ボルボ・エクスペリメンタル・セーフティカー(1972年)

ボルボ・エレクトリック・プロトタイプ(1976年)

これはEX30の遠い祖先と考えていいだろう。実はこれ、スウェーデンの電話会社Televerketが一部資金を提供したプロジェクトで、排出ガスを出さない郵便配達バンの開発に向けて作られたものだった(4人乗りの乗用車バージョンも開発)。全長はわずか2680mmだが、重量300kgのバッテリーを搭載し、最高出力はわずか13ps。バッテリーの充電に10時間かかり、航続距離は約50kmだった。

ボルボ・エレクトリック・プロトタイプ(1976年)
ボルボ・エレクトリック・プロトタイプ(1976年)

ボルボ850(1991~1996年)

ある年代の英国ツーリングカー選手権のファンなら、850 T-5Rを見れば膝を打つことだろう。850は横置き5気筒エンジンで前輪駆動という斬新なコンセプトを採用したモデルだ。開発には記録的な額の費用が投じられたという。

ボルボ850(1991~1996年)
ボルボ850(1991~1996年)

ボルボ・エンバイロメンタル・コンセプトカー(1992年)

新世代のS80を予告するとともに、いくつかの新技術を披露したボルボ・エンバイロメンタル・コンセプトカー(ECC)。アルミニウム製シャシーや、コルクなどリサイクル素材を使用したインテリア、電気モーターとガスタービン発電機を組み合わせたパワートレインなど先進的な設計である。

ボルボ・エンバイロメンタル・コンセプトカー(1992年)
ボルボ・エンバイロメンタル・コンセプトカー(1992年)

ボルボ760 GLE(1982~1990年)

1970年代の石油危機で大きな打撃を受けたボルボは、サーブとの合併やノルウェー政府への株式売却さえも検討した。しかし、ボルボは「1155(真夜中まであと5分の意)」というコードネームで新型車の開発に集中。その結果、240よりも軽量で燃費がよい760が誕生した。ボクシーなスタイリングもウケが良く、大ヒットとなった。

ボルボ760 GLE(1982~1990年)
ボルボ760 GLE(1982~1990年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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