合計680psの最強モデル登場 ボルボ新型EV『EX60』世界初公開!(2) グーグルAIジェミニ搭載でクルマとの「会話」も可能に

公開 : 2026.01.22 13:40

ボルボはミドルサイズの新型EV『EX60』を正式発表しました。『XC60』のフル電動版で、まったく新しい車体構造とパワートレイン、デザインを採用。欧州市場では約1200万円から受注を開始しています。

スポーツカー並みの加速性能

(翻訳者注:この記事は後編となります。デザインやプラットフォームについては前編で解説しています。)

EX60のパワートレインは3種類用意される。まず、シングルモーターの後輪駆動モデル『P6』では80kWh(実効容量)のバッテリーを搭載し、最高出力374ps、WLTPサイクルにおける航続距離は620kmとされる。

新型『EX60』のインテリア
新型『EX60』のインテリア    ボルボ

デュアルモーターの四輪駆動モデル『P10』は合計出力510psを発生し、91kWhバッテリーにより航続距離を660kmに拡大。最大充電速度も320kWから370kWに向上し、市販EVの中でも最速クラスの充電性能を実現している。

最上位モデルの『P12』は、デュアルモーターで合計出力680psを発生する。ボルボ史上最もパワフルなモデルであり、0-100km/h加速3.9秒とスポーツカー並みの性能を誇る。P12は2027年第1四半期に発売予定で、欧州車としては最大級となる112kWhバッテリーを搭載。1回の充電で810kmという航続距離を実現している。

EX60クロスカントリーは四輪駆動のみの設定となる。当初は航続距離640kmのP10が選択可能で、上位のP12も後日追加される予定だ。

デジタル中心のミニマルな内装

EX60は、これまでのボルボ車と同様にミニマルなコックピットレイアウトを採用している。ダッシュボードは多層構造で、運転席正面にデジタルディスプレイ、中央にはメイン操作インターフェースとなる大型タッチスクリーンが配置される。物理的な操作系はステアリングホイールとステアリングコラムのレバーのみに集約されている。

近年の新モデルではサイドミラー調整用の従来型トグルスイッチが廃止されている。このことはEX30で話題を呼んだが、フライス氏によると、ボルボはフィードバックを慎重に分析しており、EX60では物理操作とデジタル操作の適切なバランスを実現できたという。

新型『EX60』のインテリア
新型『EX60』のインテリア    ボルボ

「お客様がどのような操作方法を求めているかを探るため、調査と分析を行っています。EX60では良いバランスを見出せたと考えています。ただし、将来的にはさらに改善する可能性あります」とフライス氏は語った。

「最も重要なのは、操作を可能な限り直感的にすることです。つまり、お客様が多くの設定に煩わされる必要がないようにするのです」

欧州の自動車安全試験機関ユーロNCAPは最近、メーカーに対してシンプルで直感的な操作インターフェースの採用を求めている。そんな中、ボルボが物理的なスイッチやボタンを減らしている理由について、フライス氏は走行中の操作において、タッチスクリーンや音声制御機能はむしろ安全性を高めると説明した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

ボルボ新型EV『EX60』世界初公開の前後関係

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