ボルボ、新たな3列シートSUV導入か 『XC90』超えの大型「Fセグメント」モデル 米工場で生産の可能性

公開 : 2026.01.29 17:05

ボルボはフラッグシップの大型SUVを計画中です。従来の『XC90』を上回る最大級のモデルで、米国や中国での需要が強い「Fセグメント」をターゲットとし、ハイブリッドパワートレインを採用する可能性もあります。

フラッグシップの3列シートSUV

ボルボは、既存の『XC90』を上回る3列シートの大型SUVの投入を計画している。米国と中国で高まる「Fセグメント」モデルへの需要に対応するためだ。

全長約5mのXC90はすでに欧州車としては最大級のモデルだが、ボルボのホーカン・サミュエルソンCEOは「より大型のSUVを検討しています」と認めた。

現在のフラッグシップSUV『XC90』
現在のフラッグシップSUV『XC90』

サミュエルソン氏は「現時点で具体的な決定はしていません」と前置きしつつも、主要市場において大型車への強い需要があるとの見方を示した。

「特に中国と米国では、本格的な3列シートSUVが成長分野であり、興味深いセグメントとなっています。しかし、現時点では、3列シートをカバーするのはEX90およびXC90です」

サミュエルソン氏は新型車の仕様については具体的な言及を避けたが、主要ターゲット市場では「少なくとも今後数年間は、EVよりもハイブリッド車への関心が高いでしょう」と述べた。EVは実用的な航続距離を実現するために「非常に重いバッテリー」が必要となるためだ。

高出力のハイブリッド採用の可能性も

さらにサミュエルソン氏は、新型車が米国サウスカロライナ州チャールストン工場で生産される可能性を示唆し、「そこで生産すれば、米国市場と米国のお客様にとって非常に魅力的なクルマになるでしょう」と語った。

こうした発言から、新型車は、すでにボルボの米国工場で生産されているEV『EX90』と同じSPA2プラットフォームをベースとする可能性もある。

現在のフラッグシップSUV『XC90』
現在のフラッグシップSUV『XC90』

しかし、親会社である吉利汽車(ジーリー)との連携強化の一環として、グループ傘下の他ブランドのモデルをベースとする可能性も考えられる。

その有力候補の1つがジーカー9Xだ。全長5.24mと、XC90を大きく上回るサイズだが、ラグジュアリー志向のためシートは2列のみとなっている。

ジーカー9XはSEA-Rプラットフォームを採用している。2.0Lターボガソリンエンジンと3基の電気モーターを組み合わせ、合計出力1400psを発生。0-100km/h加速は3.1秒とされる。最大70kWhのバッテリーを搭載し、電気のみでの航続距離は約302kmだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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