ボルボ「史上最大級の無線アップデート」実施へ 250万台対象にグーグルAI『ジェミニ』導入 年内リリース

公開 : 2026.01.26 07:25

ボルボは2020年以降に生産された車両を対象に、大規模な無線ソフトウェアアップデートを実施する予定です。自然な「会話」が可能なグーグルのAIアシスタント『ジェミニ』を導入し、最新モデルと歩調を合わせます。

既存車両を「最新」の状態へ

ボルボは今年後半、「史上最大級の無線アップデート」として、世界中の250万台を対象に新たなインフォテインメント・インターフェースを展開する計画だ。

2020年の『XC40リチャージ』(現EX40)以降に導入されたアンドロイド・オートモーティブOSを搭載する全ボルボ車に、新しいUX(ユーザーエクスペリエンス)がインストールされる。

ボルボの新型EV『EX60』
ボルボの新型EV『EX60』    ボルボ

このUXは最新モデルの『EX30』や『EX90』などに採用されているものと同じだ。従来のグーグルの車載アシスタントは、新しいAIアシスタントのジェミニ(Gemini)に置き換わる。

このアップデートは昨年実施予定だったが、開発の遅れにより延期されていた。しかし、ボルボの最高技術責任者アンダース・ベル氏は記者団に対し、「現在最終段階のテスト中」であり、今後数か月以内にリリース予定だと述べた。

ベル氏はこのアップデートを「世界史上最大級の無線アップデートの1つ」と表現し、従来モデルの機能更新が目的だと説明した。現代のクルマで広く言われるコネクティビティ(接続性)の最大の利点は、遠隔でのソフトウェアアップデートにより長期間「最新の状態」を維持できる点だ。

ベル氏は、テスラが定期的に大規模アップデートを実施していることを認めつつも、ボルボはより多くの国で事業を展開しているため、今回のアップデートがこれまでで最も大きいものの1つになると述べた。

自然な会話が可能なグーグルAI

対象となるモデルには基本的にEX90と同等のインフォテインメント・システムが導入されるという。ただし、コンピューターや画面の違いから、若干の差異が生じる可能性がある。

「このシステムを既存車両に展開し、オーナーのクルマとのインタラクション体験を必要かつ非常に優れた形でアップグレードします」とベル氏は述べ、システム更新後は「現行のグーグルアシスタントをジェミニに置き換えるのは非常に容易です」と付け加えた。

ボルボの最高技術責任者アンダース・ベル氏
ボルボの最高技術責任者アンダース・ベル氏

グーグル・ジェミニの導入により、2020年以降のボルボ車オーナーは最新モデルと同様の「会話型」インタラクションを体験できるという。

ボルボは次のように説明している。

「車載のジェミニは自然な会話を通じて運転中のドライバーの要望をより深く理解します。自然なやり取りでメッセージを作成したり、送信前に他言語に翻訳したり、取扱説明書の質問をしたり、目的地の詳細情報を確認したりすることができます」

「こうした自然な会話機能は、ドライバーの認知負荷を軽減し、集中力の維持と注意散漫を防ぎます」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事