【アウディの2024年】年間で170万台を販売 うち全世界で16万4000台以上を電気自動車が占める
公開 : 2025.01.18 06:25
アウディは2024年に170万台を販売したと発表した。うち電気自動車は16万4000台以上を占めていながらも昨対比減の要因は、厳しい経済状況、激しい市場環境、部品の供給不足だと説明しています。
アウディの2024年
アウディは2024年に世界中で約170万台の車両を販売し、そのうち電気自動車は16万4000台以上となったと発表した。
これは前年と比較して全体で約12%(電気自動車は8%)の減少となり、それらは厳しい経済状況、激しい競争環境、部品の供給不足が要因だという。また、新しい製品ポートフォリオは、グローバル全体の販売台数に対して徐々に影響を与えている段階だとも語った。
アウディAG CEO ゲルノート・デルナー

「私たちは『技術による先進』をいかに再定義するのかについて、明確なビジョンを持っています。進行中のモデルイニシアチブは、アウディが向かう方向を示しています。
2024年は、新しい製品ポートフォリオに向けた過渡期でした。世界的な経済の不確実性や競争の激化も、昨年の業績に影響しました。これらの課題はありますが、私たちは長期目標を達成する確信があります。
明確な製品と技術のロードマップを持って、アウディは2024年と2025年に20を超える新モデルを導入し、体系的に製品ポートフォリオを若返らせています」と述べている。
昨年、アウディはすでにこれら新モデルのうちの半分以上を発表しており、新しいバッテリー電気自動車のQ6 eトロンやA6 eトロン、内燃エンジンモデルのA5やQ5などが含まれており、2025年は引き続きモデルイニシアチブを進め、A7やQ3といった主要モデルファミリーを刷し、多数の新しいプラグインハイブリッドも発表すると発表している。
2023年の記録的な販売実績を達成した後、地政学的および産業的な状況が2024年の販売台数に影響を与えた。停滞と構造的問題に代表される全体的な経済環境や、緊迫した政治状況が、自動車業界全体の大きな課題となり、国際的な規模で消費者行動に影響を与えたと彼らは分析している。
アウディAGセールスおよびマーケティング担当取締役 マルコ・シューベルト
「2024年は当初から過渡的な年と位置付けていました。強力なモデルを市場に投入しましたが、その重要性は販売台数において徐々に表れてくるでしょう。同時に、一部のモデルが段階的に生産を終了します。
厳しい経済状況や政府のインセンティブ構造における不透明性が購入意欲の低下を引き起こし、業界全体に影響が及んでおり、特に電気自動車で顕著です。
電気自動車、プラグインハイブリッド、内燃エンジンモデルの3つのアプローチを通じて、私たちは今後数年間にわたり柔軟かつ堅牢な体制を整え、顧客に多様なプレミアムモデルを提供していきます。明確な戦略とリテールパートナーや多国籍なチームの強いコミットメントに基づき、私たちは未来に向けた準備を整えています」と彼は展望を語っている。