【グループで903万台を販売】フォルクスワーゲン・グループの2024年 PHEVは増加傾向

公開 : 2025.01.18 06:45

フォルクスワーゲン・グループは2024年にグループ全体、全世界で903万台を販売したと発表しました。日本では馴染みが薄いブランドも擁しており、詳しく見ていきましょう。

2024年に900万台の車両を販売

フォルクスワーゲン・グループは、第4四半期に好調な業績を記録し、2024年に900万台の車両を販売したと発表した。

主な数値

全世界で903万台を販売、前年(924万台)比2.3%減

北米(+6%)と南米(+15%)では販売が増加する一方、ヨーロッパでは堅調なセールスを記録(-0.1%)、中国では販売台数が減少(-10%)。

全世界で74万4,800台の電気自動車(BEV)を販売、前年(771,100台)比3.4%減

フォルクスワーゲン・グループの2024年を振り返る。
フォルクスワーゲン・グループの2024年を振り返る。

2024年におけるBEVのシェアは前年と同水準の8.3%、中国におけるBEVの販売台数が増加(+8%)、米国では販売が減少(-30%)、販売台数の減少にもかかわらず、フォルクスワーゲン・グループはヨーロッパのBEV市場における圧倒的なリーダーの座を維持(市場シェア約21%)。

第4四半期には、全世界におけるBEVのシェアが9.5%の高水準に達し、ドイツでの厳しい市場環境にもかかわらず、ヨーロッパにおける販売台数が大幅に増加(+18%)した。

西ヨーロッパにおけるBEV受注台数は前年比約88%増加

西ヨーロッパにおけるBEV受注台数は約17万台。フォルクスワーゲン「ID.7ツアラー」、アウディQ6 eトロン」、ポルシェ「マカン・エレクトリック」などのニューモデルが販売を牽引。

全世界におけるプラグインハイブリッドカー(PHEV)の販売台数は27万台、前年同期比で約5%増加

最新の第2世代プラグインハイブリッド車と、電動モードで最大143km走行可能なモデルの重要が高まる。

関係者のコメント

フォルクスワーゲン・グループ最高経営責任者(CEO)オリバー・ブルーメ

「厳しい市場環境の中、フォルクスワーゲンは2024年に合計900万台の車両を販売しました。私たちは、自動車テクノロジーのリーダーになるための道のりを歩んでおり、数多くの電気自動車を含め、さまざまな革新技術を搭載した30以上の新しいモデルを発表しました。

電気自動車の分野において、フォルクスワーゲン・グループはヨーロッパで圧倒的なマーケットリーダーとなっています。この事実は、私たちにとって誇りであると同時に、私たちを駆り立てる原動力となっています。

フォルクスワーゲン・グループの2024年を振り返る。
フォルクスワーゲン・グループの2024年を振り返る。

今年も、私たちは引き続きモデル ポートフォリオを刷新し、全ブランドでさらに30以上の新しいモデルを市場に導入します」とコメント。

セールス担当グループ エクステンデッド・エグゼクティブ コミッティ・メンバー マルコ・シューベルト

「フォルクスワーゲン・グループは、厳しい状況にもかかわらず、昨年の第4四半期に、250万台という好調な販売台数を達成しました。ヨーロッパ、北米、南米では、10月から12月にかけて販売台数を増やすことができました。その中の一部の市場では、大幅な成長を記録しました。

中国では、激しい価格競争が続いています。この地域では、戦略的な事業の再編と継続的なモデルポートフォリオの最適化が実を結び始めています。その結果、第4四半期には、前年のレベルに近い販売台数を再び達成しました。

非常に競争の激しい市場環境に加え、数多くの車種がモデルチェンジの時期に差し掛かっていたにもかかわらず、全世界における年間販売台数は約2%の微減に留まり、前年とほぼ同じレベルを維持して、堅調な業績を記録しました。私たちは、数多くの新しいモデルとともに、2025年に向けて素晴しいスタートを切ることができました」と発表している。

記事に関わった人々

  • AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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