セアトのクロスオーバーは2016年デビュー

公開 : 2015.02.21 22:20  更新 : 2017.06.01 02:11

日産キャシュカイのライバルになると目されるセアト初のクロスオーバー・モデルは2016年のデビューを予定している。今回、南ヨーロッパでその姿をキャッチすることができたプロトタイプからは、標準的な5ドアのレオンよりも高い車高を持つことがわかる。

現在のスタイリングはプロダクション・モデルのボディではなく、レオン5ドアの姿を借りてテストを繰り返しているところだ。実際のプロダクション・モデルは、2011年に発表されたIBXコンセプトからインスピレーションを受けたモデルとなる。

ベースはフォルクスワーゲン・グループのMQBプラットフォームで、製造はチェコのグループ・カンパニーであるスコダで行われる予定だ。ちなみに、スコダ自身も7シーターのSUVを計画中で、セアトのクロスオーバーと同じ2016年のデビューを予定している。

セアトの会長、ユルゲン・スタックマンは、このクロスオーバーが今までのセアトのモデルの派生モデルを感じさせるようなネーミングではなく、独立したネーミングになると明らかにしている。現時点で、セアトはスポーティなモデルがどのぐらい受け入れられるかを調査中とのことで、これが良い結果になればこのクロスオーバーをベースとしたハイ・パフォーマンス・バージョンであるクブラも検討材料になるという。

それでもスタンダード・モデルでさえ、この新しいクロスオーバーは、日常的なユーザビリティと実用性を確保しつつも、スポーティな味付けがされている。

デザイン・チーフのアレハンドロ・メソネロ・ロマノスは、そのデザインについて “セアトにとって大きなステップだった” と語り、”レオンの大きな兄弟” であるとしている。

このクロスオーバー・モデルは、現在マルトレールのデザイン・スタジオでフル・サイズのスタイル・モデルが造られているところだ。AUTOCARは既にそのスタイルを見ているが、その感想はIBXコンセプトにドラマティックなサイド・ブリスターを与えたといったものだ。また、2011年に登場したIBLコンセプトの要素も取り入れている。

スタックマンは、”クラフトマンシップと、非常に頑強なボディを強調したスタイリングだ” とAUTOCARに話した。

このクロスオーバーは、このセグメントの10%のシェアを獲得することが目標で、それはかなりのボリュームになると予想される。また、
2013年に355,000台を販売したセアト全体のセールスを大きく伸ばす重要なポジションとなる。販売は英国を含み、ヨーロッパを中心とした主要なマーケットで販売される。

「セアトにとって、これは良いニュースだ。世界で最も大きく成長の早いマーケットに、セアトが参入することになるのだから。」とスタックマンはコメントし、このクロスオーバーが実際に生産されることを確認した。

「クロスオーバーの生産は、企業にとって重要な柱であり、継続的な収益を上げるためのもその存在は大きい。」とも語った。

セアトはコンパクトSUVを初めて造るわけではない。というのも2011年以降、アウディQ3をマルトレール工場で生産しているという実績がある。ところが、レポートによれば、セアトのクロスオーバーは、自社のマルトレール工場ではなく、スコダで製造されることとなるそうだ。現在、スコダのクバシニー工場では、スパーブとミニMPVであるルームスターを製造している。AUTOCARは、この工場で新しいイエティも生産すると見ている。

銀行のアナリストは、クバシニー工場は人件費が安いのが魅力だという。その人件費はスペインの半分、そしてドイツの1/3だという。また、その情報筋によれば、スコダの7シーターMPVは既にキャンセルされており、そのため生産能力に余裕ができたため、ともコメントしている。

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