【本命がついに日本上陸】ジャガー×ウェイモのロボタクが4月から都内で実走決定!パートナーはGOと日本交通

公開 : 2025.04.15 11:45

日本では今後、どうなる?

では今後、日本での運用はどのように進んでいくのだろうか。ウェイモ関係者によれば、同社が海外に車両を持ち込むのは日本が初めてだという。

背景には、日本では自動運転での走行に対する法整備が進んでいることがあげられる。2010年代半ばから、自動車メーカー、地図関連企業、関係各省庁などが一丸となり取り組んできた国家プロジェクトの成果だ。

会場内を日本交通のドライバーが運転して走行する様子。
会場内を日本交通のドライバーが運転して走行する様子。    桃田健史

ただし、日本がこれまで進めてきた自動運転技術は、高度な3次元地図を用いることを前提としてきたが、自動運転車が走行中に収集するデータを基に地図を構成するシステムの研究開発が、アメリカや中国で急速に進んできている。2020年代に入ってからAI(人工知能)への投資がグローバルで進み、その影響が自動運転にも及んでいる。

そうした市場変化にいち早く対応しているのが、ウェイモだ。まずは、アメリカ国内での運用の基盤作りをしてきたが、今後はアメリカ国内でのさらなる普及と同時に、日本をきっかけとした海外展開を進めることになる。

ウェイモが開発する基礎技術や、いわゆるアルゴリズムが今後、日本の自動車メーカーに影響を与えることもあるだろう。そのほか、ウェイモは昨年、韓国ヒョンデと戦略的パートナーシップを締結した。ヒョンデがジョージア州に新設したEV専用工場で生産する『アイオニック5』をベースとした、ウェイモ・ドライバーの車両が近年、まずはアメリカで登場する。

こうして進化を続けるウェイモ。日本でのGO×日本交通×ウェイモの動向をこれからもウオッチしていきたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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