BMW『M3ツーリング』耐久レース参戦へ エイプリルフールの「ネタ」が現実に! GT3仕様のステーションワゴン

公開 : 2026.03.18 07:25

BMWは新たなGT3レーサーとして『M3ツーリング24H』を発表しました。昨年のエイプリルフールでジョークとして作られたバージョンですが、大きな反響を受けて現実のものとなりました。ニュル耐久レースに参戦します。

SNSで「大反響」受け製作

BMWはエイプリルフールのジョークを現実のものとし、来週のレースデビューを前に、『M3ツーリング』のレーシングバージョンを公開した。

同社は昨年4月1日、恒例のエイプリルフールのジョークとしてSNS上でM3ツーリングのGTレース仕様を「公開」したが、実際に製作する計画については、これまで一切触れてこなかった。

M3ツーリング24H
M3ツーリング24H    BMW

しかし、この『M3ツーリング24H』はSNSで「圧倒的な」反響を受けて、わずか8か月という短期間で開発された。来週末、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで開催されるニュルブルクリンク耐久シリーズで競技デビューを果たすことになった。

BMWによると、競技仕様のM3ツーリングの製作は以前から検討されていたが、昨年公開したデジタルレンダリングへの大きな反響が後押しになったという。

同じく昨年のエイプリルフールに公開した、オフロード対応の『M2ダカール』が実現するかどうかについては、現時点では何も発表されていない。

M3ツーリング24Hの基本構造は既存の『M4 GT3』と共通で、市販車と同じ3.0L直列6気筒エンジンをチューニングして594psを発生させる。BMWは詳細を公表していないが、市販車より80ps以上パワフルで、重量も数百kg軽くなるため、大幅な性能向上が期待される。

ファンのコメントがリバリーに

M3ツーリング24Hは「ファンのためのクルマ」とも称され、昨年のエイプリルフールの投稿にファンが寄せたコメントを散りばめた特別リバリーを施されている。グリッドに並ぶ際には、別のカラーリングをまとう予定だ。

同車を運用するのはドイツのレーシングチームであるシューベルト・モータースポーツで、SPXカテゴリーにエントリーする。そのため、トップカテゴリーであるSP9で出走する3台のM4 GT3とは直接競合しない。

M3ツーリング24H
M3ツーリング24H    BMW

BMWは、M3ツーリング24Hの今後のレース活動計画については何も明らかにしておらず、市販する予定があるかどうかも言及していない。ちなみに、M4 GT3は約50万ポンド(約1億円)で販売されている。

BMW Mのモータースポーツ事業を統括するアンドレア・ルース氏は次のように述べた。

「BMW M3ツーリング24Hのようなプロジェクトは、BMW Mモータースポーツにおいてかつて存在しませんでした。このユニークなマシンに心血を注ぎ、命を吹き込んでくれたすべての人々に深く感謝します」

「わたしはとても感激しています。同時に、ニュルブルクリンクというBMWの第2の故郷において、わたし達と最も近い距離にいるファンも同様に喜んでくれると確信しています。すべてのファンに素晴らしいショーをお約束します。最高峰のイベントを楽しみにしています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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