敬意を払い自然を楽しむ 社長のジープ・ラングラーで悪路へ(1) 最大リスクはサイドウォール損傷

公開 : 2025.04.29 19:05

タイヤのサイドウォール損傷が最大のリスク

前方には、ゴツゴツした岩が露出した悪路が伸びる。ダイクスは、タイヤのサイドウォールが岩で損傷することが、最大のリスクだと説明していた。岩を避けるのではなく、乗り上げて走った方が安全らしい。

「傷付けないように注意します」。ラングラーを進ませつつ、筆者は助手席の社長へ宣言する。彼は、特に気に留めていないようだが。

ジープ・ラングラー・ルビコン(英国仕様)
ジープ・ラングラー・ルビコン(英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

チョルモンドリーは、幼い頃からクルマ好きというわけではなかったらしい。「自動車業界にいるのは、自分に適していると感じているうえに、多くの生活の質へ大きな影響を与えられるからです」

大学ではマーケティングを専攻。プジョーで1年間のインターンを経験したのが、クルマ業界へ進むきっかけになった。それから20年間、実際にマーケティングやディーラー管理、広報、製品企画など、様々な業務を経験してきたそうだ。

プジョーのマーケティング・ディレクターへ就任した後、ステランティス・グループの1つ、ジープUKの社長という座へ就いた。指名したのは、ステランティスUKを取りまとめるマリア・グラツィア・ダヴィーノ氏。多角的なスキルが評価されたことは間違いない。

彼の経歴を伺いながら、ラングラーで岩をクリアしていく。サスペンションは有能で、大きな段差を越えても、殆ど衝撃が伝わってこない。フォトグラファーの声が外から聞こえ、ふと周囲を見渡すと、相当に過酷な場所にいることへ気が付いた。

この続きは、社長のジープ・ラングラーで悪路へ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

社長のジープ・ラングラーで悪路への前後関係

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