BMWが新型シューティングブレイク発表か 『Z3 M』似のシルエット、5月23日初披露へ

公開 : 2025.05.21 19:45

BMWは5月23日にイタリアで開幕するコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで、新型車を発表する予定です。予告画像では昨年の『スカイトップ』コンセプトや『Z3 M』を彷彿とさせるシルエットが確認できます。

反響次第では限定生産も?

BMWは、5月23日にイタリアで開幕するイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」において、新型車を発表することを明らかにした。昨年公開された『スカイトップ』コンセプトと、かつてのZ3 Mクーペを融合させたようなデザインとなるようだ。

ソーシャルメディアに投稿された予告画像には新型車のシルエットが写っており、スカイトップ・コンセプトと同じリアライトが確認できるが、テールセクションが再設計されている。

BMWが公開した予告画像。リアライトはスカイトップ・コンセプトと同様のデザインだ。
BMWが公開した予告画像。リアライトはスカイトップ・コンセプトと同様のデザインだ。    BMW

そのフォルムは、Z3 Mのほか、2023年にヴィラ・デステで披露されたZ4ベースのツーリング・クーペ・コンセプトにも似ている。

ツーリング・クーペは量産化には至らなかったが、一方、スカイトップは50台の限定生産車として開発が進められている。

スカイトップは、3シリーズ以上のすべてのBMWに採用されているCLARプラットフォームをベースに、4.4LのV8ツインターボエンジンを搭載。欧州では最近、プロトタイプによるテスト走行を繰り返している。

ヴィラ・デステの影響について、BMW Mの責任者であるフランク・ファン・ミール氏は昨年、AUTOCARに対して次のように語っている。

「これは、いわば試験飛行のようなものです。クルマを披露し、十分な需要があれば生産する、というものです」

「需要はかなり高いと思うので、実現の可能性はかなり高いでしょう。今後数週間で、こうした関心が実際のオーダーにつながるかどうかがわかるでしょう」

「可能性はあります。これは、当社が常に新しいことに挑戦し、需要があるかどうかを確めていることを示しています。当社は大企業ですが、小規模生産を主な目的としているわけではありません」

「しかし、顧客の声に耳を傾け、時々このようなクルマが望まれているとすれば、それを実現することで、需要があれば特別なこともできるのだと示せる、素晴らしい機会になると思います」

BMWのデザイン責任者、エイドリアン・ファン・ホーイドンク氏は、「(スカイトップを)大量生産車にする必要はまったくありません」とし、限定的な生産にとどめる方針を強調した。

今回の新型車について詳細は語られていないが、イベントでの顧客の反応を確認したうえで、量産化(限定生産)の判断を下すものと思われる。

記事に関わった人々

  • チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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