【重いからダメ、ではない】最新のM5に乗って考える『BMW M観』とは何か?
公開 : 2025.05.29 12:05
BMW Mとアルピナの立ち位置
そんなBMW Mモデルの来し方を振り返ってみれば、原初のM1を唯一の例外として、全てのモデルがBMWの生産車に倣ったハイパフォーマンスモデルであることがわかる。1本筋が通った精神性よりも、流行を取り入れることに重きを置くブランドなのだと解釈できるのだ。
だとすれば、現行M5のキャラクターも整合性が感じられてくる。重いからダメなのではなく、当然のように重くなった車重にどう対処するかのプロセスこそがこのクルアの存在意義なのだ。つまり最もダメなBMW Mの解釈は、筆者のように初期のM3あたりで止まってしまっているパターンだろう。

ここで興味深い存在は、BMW Mと肩を並べる存在のように扱われることが多いアルピナだろう。
BMWのプロダクションモデルをベースとするという点では、独自のボディパネルやエンジンを仕立てることが多いBMW Mモデルより忠実と言える。となれば時代が求める要件を全て取り入れていかなければならないはずだが、アルピナ・ブランドのイメージはそこに落ちていない。
BMW Mは絶えず記録を更新していくスポーツ選手のような存在であるのに対し、アルピナは自らが思い描いた枠に落とし込む職人のようなもの。だからこそフル電動すら許容するであろうMに対し、ブッフローエが考えるアルピナは終わりを迎え、BMWの一部として次の時代を迎えるのだ。
考えを整理すれば、現行のM5が山道で重たいことを突くのは正しくない。将来的に、その違和感に対する物理の法則を越えるような答えがあるに違いないのだから。




































































































































