中国ニオ(NIO) 小型EVの新ブランド『ファイアフライ』欧州導入 右H車も開発中

公開 : 2025.06.05 07:45

中国のニオは、新しいサブブランド『ファイアフライ』を欧州市場に導入します。英国でも10月までに右ハンドル車を発売予定。ルノー5のライバルとなる小型EVにより、グローバルで販売台数の底上げを図っています。

欧州全域で販路拡大

中国の自動車メーカーであるニオ(NIO)は、サブブランドの『ファイアフライ(Firefly、蛍火虫)』を欧州市場に導入する。ルノー5やフォルクスワーゲンID.2のライバルとなる小型EVを販売する予定だ。

このEVは、4月に中国で発売され、約1万2500ポンド(約240万円)相当の価格設定となっている。最高出力143psのモーターを1基搭載し、航続距離は420km(中国のCLTC基準)とされる。

ニオが展開する新サブブランド『ファイアフライ』の小型EV
ニオが展開する新サブブランド『ファイアフライ』の小型EV    ニオ

ファイアフライは5月に約3680台を販売し、ニオ全体の販売台数を前年同月比13.1%増加させることに貢献した。

これまでのところ、左ハンドル仕様しか公開されていないが、ニオの社長である秦力洪氏は上海モーターショーで、10月までに英国向けに右ハンドル仕様を発売すると明らかにした。

ニオは、今年だけで新たに16の市場へ進出する計画だ。そのうちの7か国はオーストリア、ベルギー、チェコ共和国、ハンガリー、ルクセンブルク、ポーランド、ルーマニアで、欧州全域への展開を進めている。

これらの市場では、SUVのEL6とEL8、セダンのET5、ステーションワゴンのET5ツーリングを発売する。ここにファイアフライの小型EVが加わることになる。

同社はまた、今後数週間以内に「さらなるニュース」があるとしている。

ニオの各モデルは現在、EU域内で31%の関税を課せられているが、英国では中国製EVに対する追加関税がない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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