ミニ・クーパーにライバル出現 ニオ、独創的な『ファイアフライ』英国発売へ 右H仕様公開
公開 : 2025.11.25 17:05
ニオ(Nio)は2026年に英国で新型ハッチバック『ファイアフライ』を発売すると発表しました。広州モーターショーで右ハンドル仕様が公開され、航続距離330km、最高出力は143psとされています。
後輪駆動の小型ハッチバック
中国の自動車メーカーであるニオ(Nio)は来年、新型EV『ファイアフライ(Firefly)』を英国で発売する予定だ。
ミニ・クーパーに対抗する全長4003mmの小型ハッチバックで、今月初めに右ハンドル仕様の生産が開始された。最初に投入されるのはシンガポールだ。

オランダをはじめとする欧州諸国では左ハンドル仕様の販売をすでに開始しており、価格は2万9900ユーロ(約540万円)からとなっている。
ニオの広報担当者はAUTOCARに対し、小型車市場のアッパー層をターゲットとしており、ミニ・クーパーが主なライバルだと語った。参考までに、クーパーE(EVモデル)の英国価格は、購入補助金込みで2万8905ポンド(約590万円)から。
ファイアフライは後輪駆動で、41kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載し、欧州WLTP基準で330kmの航続距離を実現している。一方、クーパーEは37kWhバッテリーで290kmの航続距離を実現する。
ニオの市販EVの特徴として、交換可能バッテリーが有名だが、英国にバッテリー交換ステーションのネットワークを構築するかどうかはまだ不明である。
オランダではファイアフライの車両価格にバッテリーが含まれているが、一部の国では、月額バッテリーレンタル料と引き換えに割引価格で同車を販売している。
過激なラリー仕様も公開
標準装備として、電動調節機能およびヒーター付きフロントシートが装備され、上位グレードではシートベンチレーションも追加される。その他、14スピーカーのサウンドシステム、空冷式50Wワイヤレス充電、360度カメラ、3.5kWのV2L(車両から外部機器への電力供給)機能などがある。
リアに搭載された電気モーターは最高出力143psを発生し、0-100km/h加速は8.1秒とされる。

収納スペースに優れ、トランク容量404L、フロントトランク92L、そして後部座席下にも26Lを確保している。
10月、ファイアフライは中国国内市場を中心に5912台販売された。
中国で11月21日に開幕した広州モーターショーでは、標準車と並んで、ラリー仕様のバージョンも披露された。太いタイヤ、大型リアウィング、サイドスカート、追加のドライビングライトが装備されている。
このラリー仕様はチューナーのAPWと共同開発された。APWはポルシェ911やBMW M3など、同様のテーマのプロジェクトを数多く手掛けている。

























