【大型免許、取得しました】第3章:無事合格! 自動車ジャーナリスト(修行中)黒木美珠の挑戦

公開 : 2025.07.03 11:45

大型免許の取得を通じて学んだ、運転者として求められる責任感や心のゆとり、周囲への配慮。技術だけでなく、自分自身の『運転者としての在り方』も大きく進歩したという自動車ジャーナリスト(修行中)の黒木美珠が、「これからの自動車取材に絶対活きてくる」と断言する、メンタル面での変化について振り返ります。

『パニックにならない』ことの大切さ

今回、大型車の世界に飛び込んでみて見えたのは、クルマのスケール感だけではありませんでした。運転者として求められる責任感、心のゆとり、そして周囲への配慮。教習を通じて変わっていったのは、運転技術だけでなく、自分自身の『運転者としての在り方』でした。得られた気づきや視点の変化は、これからの自動車取材に絶対活きてくる。第3章では、そうしたメンタル面での変化について振り返ります。

教習中、特に強く実感したのは『落ち着いて対処すること』の大切さです。私が使用していた教習車は、3速のギアがうまく入らないことが度々ありました。クラッチ操作を行っても、つなぎきる前にギアが抜けてしまい、車両が前に進まないという現象が繰り返されたのです。

ついに大型免許取得! 免許に入った『大型』の二文字が嬉しい。
ついに大型免許取得! 免許に入った『大型』の二文字が嬉しい。    AUTOCAR JAPAN

忘れられないのは、路上教習の初日に起きた出来事でした。教習所内での試験に合格すると仮免許証が発行され、一般公道での教習が始まります。事件は、その初日の走行中に起こりました。

右折待ちをしていたところ、対向車が途切れて次の車両まで十分な間隔があったため、右折を開始。2速で発進し、カーブを抜けたところで3速にシフトアップしようとしたものの、ギアが途中で抜けて失速してしまったのです。後続の大型車も一緒に右折してきていたため、私のクルマの後ろでつかえ、結果的に対向車の進路を一時的にふさいでしまう事態に。

思わず息をのむと、教官がすかさず「大丈夫だから。クラッチを踏み直して、もう一度3速に入れてごらん」と声をかけてくれました。ミラー越しに後方の状況が見えていたため内心慌てていましたが、ひと呼吸置いて落ち着くことで冷静に対処することができ、大きなトラブルには至りませんでした。

こうした場面では焦って操作を繰り返すのではなく、一度クラッチを踏み直し、呼吸を整えたうえで、シフト位置を確認して再操作することが求められます。それでも最初は焦ることもありましたが、似たような経験を重ねるうち、落ち着いた行動が最善の対処であること、ひいては冷静さこそが安全運転において最も重要な要素だと実感しました。

操作の正確性は大前提。それ以上に『慌てないこと』が、運転の質を左右する要素だと感じました。精神的に落ち着いていれば、視野が広がり、次に取るべき行動も自然と見えてきます。

この『パニックにならない心の状態』は、大型車に限らず、すべてのクルマを運転するうえで基本となる姿勢とも言えるかもしれません。教習を通じて身につけられたのは、技術だけでなく、そうした『心の運転技術』でもあったのです。

記事に関わった人々

  • 執筆

    黒木美珠

    Miju Kuroki

    1996年生まれ、静岡県出身。自動車系YouTuberとしての活動を経て、自動車ジャーナリスト(の卵)へと転身。自身の車中泊による日本一周の経験をきっかけに、クルマを通じたライフスタイルの可能性に魅了されるようになる。現在は、輸入車デビューを目指す連載をはじめ、車中泊視点での車両レビューや、YouTubeチャンネル『AUTO SOUL JAPAN』の運営など、多角的に活動中。クルマを単なる移動手段や機械としてではなく、その背景にある開発者の想いや、クルマを取り巻く文化、そして『移動すること』そのものの価値を伝えることをモットーとしている。
  • 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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