【現役デザイナーの眼:新型マツダCX-5】3代目を速攻分析!シルエット優先のエクステリア、勝負のインテリア

公開 : 2025.07.10 17:00

競合を寄せ付けない、魅力的なインテリアデザイン

インテリアはエクステリア以上に劇的な変化だと思います。とても高い質感でクラスが上がった印象がありますが、今売られているマツダ車のインテリアはどれもクラスを超えた質感になっており、国内メーカーでは抜き出ています。インテリアの良さでマツダを買われる方も多いのではないでしょうか。

トピックは何といってもディスプレイが大画面になった事でしょう。これまでマツダ車のディスプレイと言えば、必要最小限のものでした。目に見える情報を出来るだけシンプルにし、ドライビングに集中出来る空間を目指していたのだと思いますが、現代のクルマの機能を網羅するとなると、ディスプレイ拡大は必須だと思います。

トレンドである横基調の基本モチーフだが、高い質感や作り込みで差別化が図られたインテリア。ここは早く実車で確認したい。
トレンドである横基調の基本モチーフだが、高い質感や作り込みで差別化が図られたインテリア。ここは早く実車で確認したい。    マツダ

見たところエアコンの操作なども全てディスプレイに集約しているようなので、その辺りは好みがあるかもしれません。

インテリアは実際に乗らないと分からないところが多いのですが、写真で見る限りシートのデザインはカチッとしてとても良い仕上がりなのではないでしょうか。

面取りのような立体感あるシートは、コンセプトカーなどでは自由にできますが、量産車では一筋縄ではいきません。これは高い縫製技術があってこそで、マツダデザインの実力だけでなく、優秀なサプライヤーとの協業で出来るものです。

もしかしたらエクステリアの主張を抑えて、インテリアで勝負する事が新しい戦略なのかなとも感じました。ひょっとして魂動デザインの進化ではなく、新しいデザインフィロソフィーを模索しているのかもしれません。

記事に関わった人々

  • 執筆

    渕野健太郎

    Kentaro Fuchino

    プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間に様々な車をデザインする中で、車と社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

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