最高出力は1100ps超? 『メルセデスAMG GT 4ドアクーペ』量産版プロトタイプ 特性は729通りに調整可能 ブランド再出発を象徴
公開 : 2026.05.12 18:05
次世代AMG GT 4ドアクーペは、3モーターで1100ps以上が噂されます。パワートレインやシャシーの特性は、729通りに調整が可能。UK編集部が量産版プロトタイプで発見した、次世代の真骨頂とは。
もくじ
ー想像以上に優しい1100ps以上が噂されるAMG
ー特性は729通りに微調整が可能
ーシートへ伝わるV8エンジンを模した微振動
ードライバーの意図を汲み取るリアアクスル
ー先代をEVにしたものとは根本的に異なる
ーメルセデスAMG GT 4ドアクーペ(プロトタイプ)のスペック
想像以上に優しい1100ps以上が噂されるAMG
最高出力1100ps以上が噂されるメルセデスAMGの割に、発進直後の印象は想像以上に優しい。スタビリティ・コントロールはスポーツ・モードにあるが、GT 4ドアクーペの試作車は、落ち着き払ったマナーで疾走する。
とはいえ、高性能なバッテリーEVへ期待する挙動ではある。フロントタイヤのグリップ力は絶大。電子制御システムが、確実な制御を目立たず実行する。ステアリングは適度に重く正確で、スムーズな感覚は高度な敏捷性を予感させる。

ドイツ北西部、パーペンブルク郊外に位置するテストコースのテクニカルなルートへ踏み入ると、新たな領域が顕になる。スポーツ+モードへ切り替え、アクセルペダルを積極的に傾ければ、様相は一変。凄まじくシャープでシームレスに、直線を加速していく。
圧倒的な動力性能を緻密に制御するレスポンスが、GT 4ドアクーペの個性を醸成する。特有の価値を構成している。
特性は729通りに微調整が可能
メルセデスAMGは、2022年から独自に電動4ドアサルーンの創出を進めてきた。GT XXを名乗り、1360psの最高出力がうたわれる、技術的なスタディモデルで。果たして、今回筆者がステアリングホイールを握ったのは、その量産版プロトタイプだ。
レース・モードを選択し、3つのダイヤルを回すと、瞬時に挙動は変化する。すべてが開放され、アクセルレスポンスは一層鋭くなり、リアアクスルはエネルギッシュになる。

トラクションや敏捷性、応答性は9段階から選択可能。ドライブモード毎に特性は用意されているが、更に729通りで微調整できるという。後輪操舵システムも備わる。
低い重心と巧妙なサスペンションで、姿勢制御は秀抜。カーブへ飛び込んでも、ボディはフラットさが保たれる。大柄なサイズから抱く予想を裏切るように、素早く反応し、落ち着きを乱さない。
シートへ伝わるV8エンジンを模した微振動
プラットフォームは、ゼロから開発されたAMG.EA。駆動用モーターはリアに2基、フロントに1基の合計3基で、4マティック+と呼ばれる可変式四輪駆動を採用する。
そのモーターは英国のYasa社との共同開発による、アキシャルフラックス・ユニット。従来より小型・軽量で、リア左右のトルク割合も瞬時に制御でき、一層ダイレクトな回頭性を得たという。インバータやトランスミッションも、一体化されている。

駆動用バッテリーは、フロアとセンタートンネル部分に搭載。セルは直接液冷され、安定的に電力を提供し、システム電圧は800Vで最大500kWの急速充電に対応する。
運転体験を豊かにする、フィードバック・システムも新しい。速度に合わせて、操縦系だけでなく、シートにもV8エンジンを模したような微振動が伝わる。人工サウンドと相乗し、エンジンの脈動を感覚的に再現し、クルマとの一体感を高める狙いがある。












































































































