レンジローバー、初のEV発売に向けロゴ刷新 ブランド専用デザインを採用

公開 : 2025.07.11 06:45

JLRは、レンジローバーブランド専用の新しいロゴを発表しました。販売戦略の一環で、独自のパターンやモチーフを採用することで他ブランドとの差別化を図ります。今年後半には初のEVモデルの発売を控えています。

初の専用ロゴ 他ブランドと差別化

JLR(ジャガーランドローバー)は、高級SUVブランドとしての『レンジローバー』のロゴを発表した。今年後半に初のEVを発売する準備を進めている。

ミニマルで幅の広いフォントの「R」を2つ組み合わせたデザインで、1970年に初代モデルが発売されて以来、初めてのレンジローバー専用ロゴとなる。

レンジローバーの新しいロゴ
レンジローバーの新しいロゴ    JLR

JLRはAUTOCARの取材に対して、この新しいロゴは従来のレンジローバー車のフロントとリアを飾ってきた『RANGE ROVER』の文字を置き換えるものではないと述べた。

「レンジローバーのモチーフは、ラベルや繰り返しパターンの一部として、またはイベントスペースなどの場面で、従来のレンジローバーのデバイスマークが適さない場合に使用する小さなシンボルとして開発されました」と同社は説明している。

レンジローバーは、ジャガー、ディスカバリー、ディフェンダーと共に、JLRの『ハウス・オブ・ブランズ』戦略の一環として、4つのサブブランドの1つとして独立した。それぞれ独自のブランド戦略、ポジショニング、マーケティング戦略を採用し、独立事業として運営される。

ジャガーは、Type 00コンセプトの発表時に新しいブランドデザインを公開しているが、ディフェンダーとディスカバリーはまだ専用のバッジを与えられていない。

この戦略の一環として、ランドローバーの名称は「信頼の証」としての新たな役割を担うことになる。ランドローバーの名称は同社のSUVの駆動システムや技術に言及する際には使用されるが、親ブランドとして明示的に強調されることはなくなる。

しかし、同社CEOのエイドリアン・マーデル氏は以前、ランドローバーはJLRの事業にとって不可欠な存在であり、その名前はクルマにも引き続き使用されると強調していた。

「ランドローバーは、オフロード性能、技術力、安全機能の面で高い評価を受けています。これは当社の事業にとって依然として不可欠な要素です。今後も車両に表示されるだけでなく、ウェブサイト、ソーシャルメディア、販売店でも継続して使用されます」とマーデル氏は述べた。

したがって、従来のランドローバーの楕円形ロゴが、レンジローバーの新しいモチーフに置き換えられる可能性は低い。

JLRは同時に、新しい「R」デザインを中央要素としたチェック柄の『レンジローバーパターン』も公開した。

このパターンの用途はまだ不明だが、グリルや内装材などに使用し、他のランドローバーモデルとの差別化を図ると考えられる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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